はぐくみ幸房@山いこら♪

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アカメガシワの樹皮

2022年07月14日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 アカメガシワの樹皮は、「ベルゲニン」という苦味物質が含まれ、樹皮を煎じて飲むと胃腸薬になるそうです。

 生薬として登録もされており、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多症に効果があるとされています。

 道路の法面や耕作放棄地など陽当りの良い場所に繁茂し、非常によく見かけるアカメガシワですが、僕の身の回りでは、生薬として利用されることは意外と知られていません。

 

 さて、アカメガシワの樹皮ですが、もう1つ有用な使われ方があります。

 それは「籠(かご)」。

 アカメガシワの樹皮は、結構丈夫で、その特性を活かして、籠を作っている方がいます。

 樹皮を採取する時期は、水の吸い上げが盛んな6〜7月。

 お盆を過ぎると、剥きにくくなると思います。

 樹皮を剥いて、細く割いて、カゴを編むそうです。

 樹皮利用の大変なところは、樹皮を採取するときに、チェーンソーが使えないこと。

 伐採時にチェーンオイルを飛ばしてしまうので、オイルが付いた樹皮で生薬はマズイですよね。。。

 カゴも人の肌に触れるものなので、オイルがつくことは気持ちいいものではありません。。。

 

 今回、アカメガシワの樹皮が欲しいという方がいたので、採取しました。

 

 ちなみに、伐倒は手ノコ、枝払いはナタを使いました。

 チェーンオイルは植物性を使用していますが、やっぱり樹皮にオイルがつかない方がいいなと思うんですよね。

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