5月11日、奈良県フォレスターアカデミーにて、森林内活動における危険な生き物をテーマとした講義に行ってきました。
アカデミー生の皆さんには、5時間という短い(?)中で、哺乳類5種、節足動物20種、爬虫類10種、両生類3種、環形動物3種、植物多数、キノコ多数の情報を、頭の中に詰め込んでいただきました。
危険な生き物との接触による死亡者は、年間20~30名。
もし、効果的な予防方法を知っていたら、一命を取りとめた方がいるかもしれません・・・。
そして、死亡者の8割弱がスズメバチなどハチによる被害です。
さらに、野生動物を通じた感染症による死亡者も・・・。
林業は労働災害が多い産業です。
急傾斜で足元の悪い労働環境の中で、調査したり、伐採したり、ヒヤッとすることが多々あります。
その中で、危険な生き物による被害の割合は少ないのかもしれません。
しかし、危険な生き物に対する知識や処置を身につけることは、安全管理スキルの向上につながります。
森林、林業、自然、生き物に関する取り組みや活動は、個人、団体、法人に関わらず、活発になる中、危険な生き物に関するスキルは重宝されます。
なので、林業に限らず、農業や田舎暮らしといった場面でも、もちろん私生活においても活用することが出来ます。
そして、危険な生き物を見極めるスキルがあれば、自然観察の幅も広がります♪
講義中に出したクイズ「触っても大丈夫な毛虫」。
これが分かると、子どもたちと一緒に毛虫に触れて楽しむ自然観察会が出来ます♪
講義の後半は、グループに分かれてもらい、カードを使って、危険な生き物に対する応急処置のイメージトレーニング。
被害を確認したら、制限時間4分以内に、取るべき行動と応急処置を行い、病院への搬送と救急車の要請有無を判断してもらいます。
応急処置に必要な道具も選んでいただきます(引っ掛け道具もあります(^_^;))。
そして、発表。