大きな葉と大きな花がとても目立つ「ホオノキ」は、モクレン科モクレン属に属する樹木です。
「ホオ」は”苞”という意味で、大きな葉で食物を盛ったことが名の由来になったそうです。
大きな葉に食べ物を持って、”頬張る”という意味もあるとか・・・
ホオノキは、高木性落葉広葉樹で、日本に生える樹木の中で、最も花と葉が大きい樹木です。
樹高は15~30m、樹皮は灰白色。
葉は単葉で、枝先に集中し、互生します。
葉の長さは約20~40cm、幅は約10~25cmと、在来種の中で最も大きな葉をもつ樹木です。
葉の表面は緑色、裏面は灰白緑色、葉縁は全縁で波を打ちます。
4~5月頃、直径約15cmの大きな花を開花させます。
強い芳香があって、個人的にこの香りは大好きです。!(^^)!
ホオノキの花は、咲いた日は雌花(雌しべ)で、翌日に雄花(雌しべ)になるという面白い特徴を持っています。
開花1日目が雌花。
柱頭から反り返るように張り出しています。
開花2日目が雄花で、花粉が出ています。
昨日咲いていた雌花は柱頭にへばりついてます。
雄花が咲く頃には、雌花が終わっています。
なぜ、雌花と雄花、それぞれ咲く時期が違うのか・・・
自分の花粉を自分で受粉しないようにするため、開花の時期をずらしています。
簡単に言うと、自家受粉を避けるためですね。
雌花は開花1日目しか見られません。
なので、この時期(4~5月)に花開く、ホオノキの花は、雌花から雄花に変化する瞬間を楽しめます。
僕も男ですからね、ホオノキの雌花に出逢うため、開花間近なホオノキを見つけたら、滅多に出会えない雌花と出会うため、頻繁に通います。
車の運転中にホオノキを見つけたら、「雌花(女の子)かな?」と気になって仕方ない!( ゚Д゚)!
ホオノキの花が咲きそうになったら、雌花と雄花の変化を見逃さないよう、毎日じっくり観察してみましょう!
※2016年4月記事再編