前回の報告からだいぶ経ちますが(^_^;)、宮崎県の林業視察~再造林編~。
16年間、素材生産量日本一の座に輝き続けた宮崎県。
再造林という問題に直面しています。
一番の問題は「人手不足」。
伐採量に対して再造林が追い付かない。そして、造林作業はマンパワー。
それでも、各地域で工夫して取り組み、再造林率100%を掲げる地域もありました。
あと「地拵え」も大切にされていました。
それについては、強く共感できるので、いずれ「無地拵え」なんて言葉は死語になるんじゃないかなと思います。
まー、そもそも、地拵えの目的が果たせていない無地拵えに価値はないと思います。
加えて、「機械地拵え」は出来るところで実施して、基本的に「人力地拵え」は0にならないという考えも共感しました。
そうです、「人力地拵え」は無くなりません (´▽`)。
紀伊半島で林業に関わってきた者からすると、宮崎県の地形は羨ましい。
緩い、緩い。
一方で土質・地質は、紀伊半島と比べると軟らかい傾向にあり、その上、水が流れる川・小川・谷が多く(よく目立つ)、大雨が降った時に崩土するリスクが高いという一面もあります。
もう1つ、紀伊半島と比べて宮崎県の良かったところ。
伐採跡地や再造林地に「茨(イバラ)」がほとんど生えていない。
キイチゴ類、サルトリイバラ、カラスザンショウ、タラノキなどトゲトゲ系の植物がほとんど見当たらない。
ジャケツイバラなんて、影も形もない!!
これは羨ましいと思いました。下刈りの時にチクッとしないし、イラっとしない ( ゚Д゚)。
再造林にあたって、土地ごと購入する場合もあり、今後、再造林を進めるうえで、土地を含めて森林所有者になるという案件・動きが表面化されるのではないかなと思いました。