シロマダラは夜行性のヘビで、昼間に見かける機会が少なく、個体数も多く無いかも・・・といわれています。
そのため、「幻の蛇」などと呼ばれています。
シロマダラは、全長30~70cmくらいの小型のヘビで、トカゲや自分より小さいヘビなどをエサにしており、ネズミなどの哺乳類(温血動物)は食べません。
性格的には、気性が荒い子が多いので、捕まえようとすると咬みつきにくることも多々・・・(*_*;
怒る時は、シッポを地面にたたきつけ、音を鳴らし、首をS字にして持ち上げて、相手を威嚇!
威嚇するときの、首を持ち上げる、このS字ポーズ!
これが、たまらなくカッコイイ!!(^o^)
さ・ら・に、正面から顔を見ると、つぶらな瞳がめっちゃカワイイ~(^_^)
シロマダラの一番の特徴は、黒と灰白色の斑模様です。
幼蛇や若い個体は、比較的白っぽい色ですが、成蛇になると、茶色というか桃色っぽい茶色になります。
シロマダラの幼蛇は、頭にある白い模様がはっきりと現れます。
そして、成蛇になると、次第にこの模様は薄れていきます。
「シロマダラ」という名前ですが、すべての個体の斑模様が白色という訳ではなく、茶色っぽい斑模様の個体、桃色っぽい薄茶色の斑模様の個体と、個体差があります。
もちろん、白味が強いキレイな斑模様のシロマダラもいるので、そんな子と出会えたら、サイコーにラッキーですね!
この子は、おそらく、産まれて間もないシロマダラ。
鱗がツヤツヤで、美しい斑模様でした~(^o^)
夜行性なので、昼間に見かける機会は本当に少ないです。
そのため、発見すると、「珍種」とか「幻の蛇」という風に表現されることもあります。
ちなみに、昼間は、倒木や岩の下に潜んでいるので、倒木や岩をひっくり返すと、たまーに、包まっているシロマダラに出会えます。
あと、擁壁のパイプの中に潜んでいることも多いですね。
活動範囲がそれほど広くないのか、同じ地域や同じ場所で何度も出会うことがあるので、一度見つけた場所をウロウロすると、再会できる可能性は高いんじゃないかなー
マダラヘビ属のヘビは、歯の大きさが生えている場所によって違うそうです。
と言うのも、歯の大きさを生えている場所によって変えることで、「効率的に獲物を呑み込むことができる」そうです。
シロマダラの歯も同じ構造なので、自分の体と同じ大きさのトカゲや小型のヘビを食べることができるとのこと。
やっぱり、ヘビの中では、シロマダラが1番です。
気性の荒さと体の大きさのミスマッチ具合、怒ったときのS字ポーズ、つぶらな瞳。
なかなか出会えないので、シロマダラを発見した時の喜びは、他のヘビの比ではない!
シロマダラを日本のレッドデータ検索システム(http://www.jpnrdb.com/)で調べてみると、
絶滅危惧Ⅰ類や絶滅危惧Ⅱ類に指定されている地域もあります。
準絶滅危惧に指定されてる地域も多いですが、情報不足という地域も多いです。
やっぱり、なかなか出会えないからかもしれないですね。
そんな中、道路で轢かれたシロマダラのロードキルを見かけることも・・・
夜行性の小さなヘビなので、車で轢いたことも気づかないと思いますが、貴重な個体なので、森や山の中、山間地域の道路を夜中に走行する場合は、気をつけていただきたいと願います・・・・。
最後に、あくまで、個人的な考えですが、
ヘビの種類が多い地域・森林は、「生物の多様性・生物の生活環境が比較的高いんじゃない?」と考えています。
ヘビは、地を這う生き物なので、色々と行動が制限されやすい。
その上で、エサとなる小型哺乳類やカエル・トカゲなども豊富でないと、捕食もままならない。
さらに、ヘビは、その種類によって、食べられるもの・食べられないものがあります。
例えば、シロマダラはネズミなどの小型哺乳類を食べません。
なので、飼育しようとして、上手くネズミを餌付けすれば食べるようになるものの、うまく消化できず、結果、衰弱死します。
あと、タカチホヘビというヘビは、ミミズ食です。
なので、ヘビの種類をたくさん見かけることができる地域・森林は、さまざまなヘビが生活できるほど、エサが豊富で、環境が整っていることから、「生物の多様性・生物の生活環境が比較的高い」。
と、個人的には思っています(^_^;)。
ヘビが苦手な方も、そういう目線で、ヘビを観察し、少しは苦手意識が改善されると嬉しく思います。
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