小児病棟の怪

2013年08月19日 07時21分05秒 | ホラーのかけら

時どき、見えてしまう子どもがいる。

そう話してくれたのは、
小児病棟で働く友人のナースだ。

何もない場所を指して、
○○ちゃんがいるよ、と言い出したりするのだそうだ。

彼女は霊が見えていると思っているようだが、
幼い子どもによくあるイマジナリーフレンドかもしれない。
しかし夜ふけの病室でこれをいきなりやられたら、かなり怖い。

そしてもう一つ不気味だったのは、ナースコールの話だ。

時どき、絶対鳴ることないナースコールが鳴ることがあるという。

まだ赤ちゃんであったり、
動くことができなかったり、
コールボタンを押すことのできない子どもがいるベッドから、
ナースコールがかかるのだ。

もちろん、呼ばれた以上、見に行くが、
子どもに異変はなく、いつものように眠っている。

いったい誰が、何のために、ナースコールを鳴らしたのか。