時どき、見えてしまう子どもがいる。
そう話してくれたのは、
小児病棟で働く友人のナースだ。
何もない場所を指して、
○○ちゃんがいるよ、と言い出したりするのだそうだ。
彼女は霊が見えていると思っているようだが、
幼い子どもによくあるイマジナリーフレンドかもしれない。
しかし夜ふけの病室でこれをいきなりやられたら、かなり怖い。
そしてもう一つ不気味だったのは、ナースコールの話だ。
時どき、絶対鳴ることないナースコールが鳴ることがあるという。
まだ赤ちゃんであったり、
動くことができなかったり、
コールボタンを押すことのできない子どもがいるベッドから、
ナースコールがかかるのだ。
もちろん、呼ばれた以上、見に行くが、
子どもに異変はなく、いつものように眠っている。
いったい誰が、何のために、ナースコールを鳴らしたのか。