立川キウイさんのお誘いで、
初めて「立川流日暮里寄席」を観に行く。
日暮里駅で降りるのは、人生でおそらく初めて。
仕事の都合で、途中から観ることになった。
客席の平均年齢はかなり高い。
僕が最年少なぐらいだ。
落語はまったく詳しくないので、おそらく古典と思っても、タイトルがわからない。
わかったのは、『お菊の皿』ぐらい。
中入り後は、新作、古典の改作、そしていよいよトリのキウイさん。
と、センターの前から二列目、つまり演者の真ん前に座る老人が、
ガサゴソと荷物をまとめ始めた。
まさか・・・。
5分ほどマクラを話して、今日の噺が『品川心中』であるとわかるフリが入った途端、
なんとその老人、席を立って帰ってしまったのだ。
唖然。
演者が嫌いなら嫌いでそれは仕方ないと思うけど、
だったら、演者が交替するタイミングで帰ればいいのに。
その後も、噺の途中で帰る客がチラホラ。
老人たちの神経が図太いのか。
キウイさんの噺の負の力がスゴいのか。
終演後、ロビーでご挨拶すると、
「ま、ドキュメンタリーを見たと思って」とキウイさん。
たしかに、今まで観たことのない光景を目撃できました。