桜の木の満開の下

2018年03月25日 22時15分24秒 | コメディのかけら


菩提寺の境内で満開の桜を見ていたら、
年配の女性に声をかけられた。

「桜の花を観ると、
 日本人に生まれて良かったって思うんですよ」

近所のG大附属の傍の桜も、
今が見頃だという。

桜を介しての短い立ち話、と思っていた。

ところが・・・

彼女の話は止まらなかった。

「娘はG大付属とK応に合格し、
 K応ならばそのまま大学まで行けるからいいと思っていたけど、
 お父さんと同じT大に入りたいからとG大付属に進み、
 T大の医学部を受験してたんだけど、
 物理の試験中に緊張のあまりに鼻血を出してしまい、
 T大の医学部に進むことはできなかったんだけど、
 最近、その時の受験票が出てきて、
 それを見た娘の息子が、
”お母さん本当にT大の医学部を受験したんだね”って驚いて、
 そんな孫が今年の春、医学部に合格した」

さらに、

「実は5回病院に運ばれたことがあって、
 3回手術した。
 くも膜下出血でココとココと」
と頭とこめかみを指さした後、
「その時、肺炎になって」
と、セーターの首元を広げて手術痕を見せて、
「ココを手術したの」

さらにさらに、

 ・くも膜下出血の手術後、記憶がなかなか戻らなかった話。
 ・小澤征爾も診ている名医に治療を受けた話。
 ・昔から化粧はせず、夫に言われて、口紅だけはつけるようにしている話。
 ・カラーコーディネーターの国家資格を持っていて、
  落ち込んだ時はその免状を見て、自分を励ます話。
 ・夫が、母親のタンス貯金を盗んだ弟を許していない話。
 ・夫と姪と3人で東急プラザに食事に行ったが、
  姪の態度が気に入らなかった話。
 ・家を建てた時、Dr.コパに設計図を見てもらい、
  アドバイスに従って改築した話。
 ・娘が自由が丘に一億円の土地に家を建てた話。

などなど、
こちらが口を挟む隙をいっさい与えず、
一気にまくしたてられた。

何より印象的だったのは、
「5回病院に運ばれて3回手術した」
という一連の話と動きを繰り返すことだった。
3回、それが出てきた。
そして、この話が出ると話題が飛ぶ。

結局、20分ぐらい桜の木の下で話を聞いていた。

一緒にいた家人曰く、
「悲劇にも喜劇にもなる出来事だね」


本屋の「本」

2018年03月25日 09時42分30秒 | コメディのかけら

渋谷の書店に、

「本」
というネームプレートをつけた店員がいた。

本?

本名なのか?

訊けばよかった。
(たぶん何度も訊かれていると思うが)