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古い絵葉書を前にして

2019年05月06日 10時52分27秒 | アイデアのかけら

仕事部屋の整理をしていたら、
古い絵葉書の束が出てきた。

住所から判断するに、
僕がまだ4、5歳の頃、
父が出張先から送ってくれたエアメールだった。

そういえば数年前、
実家で発掘されたと亡母が、
持ってきてくれたことを思い出した。

今ならば、
海外出張や海外赴任した父親が我が子に送るには、
電子メールやLINEの方が多いのではないか。

今回、僕は45年ほど前の絵葉書と再会したわけだが、
電子メールで同じようなことは起きるだろうか。

僕が電子メールを使うようになって20年ちょっと、
今から思えば大切な私信もあったが、
最初期のものは、もう残っていない。

それにさらにおよそ30年…
そんなに長く電子メールを保存しておくことなんて、
なかなかないのではないだろうか。

父の直筆の文字もなつかしい。

僕の悪筆は、父親譲りだとよく母に言われたが、
絵葉書の中の父の文字は、
幼い子どもでも読めるように丁寧に書かれているものの、
けっして上手とは言えない文字だ。

こんな感慨も、電子メールでは湧かないだろう。


電子メールは便利だ。
僕も今や、電子メール無しの生活など考えられない。

しかし手書きの手紙や葉書きでしか残らないものがあるのも事実だ。

古い絵葉書を見ながら、
そんなことを考えた。

そして、ひさびさに手書きで手紙を書いてみたくなったのだ。