やけに鮮明に覚えている夢なので、
記録しておきます。
少年を連れて僕がやって来る。
ここは僕が脚本を書いた世界で、
少年はその登場人物である。
そこへ青年がやってくる。
青年は少年の成長した姿。
そう、ここは少年にとっては未来の世界なのだ。
青年は古びた家に入ると、
中にいるろくでもない父親を叱る。
脚本にすると数ページに及ぶ長台詞だ。
内容は覚えていないのだが、
納得できる内容であるようで、
そもそも僕は、
この光景を見せるために少年を過去から連れてきた。
「大丈夫。
こんな風に言えるようちゃんと成長するよ」と。
同時に脚本家として、
台詞を間違えないだろうか心配で仕方ない。
長台詞を終えた青年が出てきて、僕に告げる。
父親役のベテラン俳優曰く、
「台詞の始まりと終わりはいい。
しかし中程はもっと錯乱していた方がいいんじゃないか」
この夢が僕に伝えようとしていることはなんだ?