経済を回す

2020年09月25日 10時48分01秒 | アイデアのかけら
朝の情報番組を観ていたら、
司会者もコメンテーターもしきりに、
「経済を回さなければいけない」
と言っていた。

経済を回す。

言わんとすることはわかるが、
僕にはどうも虚ろなフレーズに聞こえる。

なぜだろうか?

一つは、
何がどうなれば「経済が回っている」ことになるのか、
いまひとつわかっていないからだ。

そしてもう一つは、
「経済を回す」という話になる時、
どうしても各業界の視点、
あるいはとても抽象的なものになるからだろう。

実際、経済を回すのは消費者だ。

では、そんな消費者である僕は新型コロナ禍前と今で、
経済を回す=消費活動にどれだけ差ができているのか。
考えてみた。

☆外食費:減った。
     仕事がらみの会食はなくなったし、
仕事後や観劇後の流れで飲みに行くということもなくなった。
友人と会う機会も以前よりは減った。
     会議もほぼオンラインなので、
仕事帰りに夕食がてらの独酌もほぼ無い。
     以上は、今後もしばらく変わらないだろう。

     ただ、家人と地元の店で飲食する回数は元に戻っている。

☆交通費:減った。
     リモートワークだから当然である。
     これは今後もしばらく変わらないだろう。

☆娯楽費:演劇やライブのための出費は減った。
     やっていないのだから、当然である。
     ただし公演が再開すれば、出費は増える。

     書籍やCDの購入費も減った。
     書籍は移動時間が無くなり読書量が減ったことによる。
     リアル書店に行く機会が減ったことも大きい。
     CDも同様の理由で購入枚数が減っている。

僕の出費=経済を回すのは、主に上記の3つだけど、
さらによく語られる業界にまつわるものでいうと、

☆旅費(交通費+宿泊費):もともとそんなに旅行に行くわけではないので、
             特に減ったわけではない。
             ただ今年から、「泊まったことのない県に宿泊
             する」企画をやるはずだったが、それは中断。

☆衣料費:減った。
     外出の機会が減ったからである。
     しかしもともとそんなに買う方ではないので、
     微減という感じである。

その他、光熱費や医療費、家人(小)の学費などは以前と変わらない。

これが、実際に経済を回す側の現状だ。

「経済を回さなければいけない」と主張する人々は、
この現状に対しては、どうコメントするのか。