草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『大人のためのフィンランド式勉強法』 小林朝夫:著

2009年05月26日 | 本棚
ネットで書評を見て、図書館で予約した本。

これは、おすすめです。


  『大人のためのフィンランド式勉強法
  著:小林朝夫
  KKロングセラーズ、2008年


本書のテーマである
フィンランド式勉強法(アヤトゥス・カルタ)の
紹介の他にも、

近年、学力世界一となり、国際的に注目されている
フィンランドの教育環境と思想が
概観されています。

後半部分では、人間関係を円滑にするための
表現力、批判的思考力、コミュニケーション力の
鍛え方が紹介されています。


      


本のテーマとはずれてしまいますが、
フィンランドについて、生き方について深く共感してしまいました。

フィンランドは、教育環境の良さだけでなく
福祉国家としても非常によく知られていることは
改めて紹介するまでもありません。

先日、日経ビジネスオンライン「教育費をタダにせよ」について
このブログでも取り上げました

元記事のコメントには、
「スウェーデン礼賛が強い」と批判する意見が
多数ありました。
(追記:隣国とごっちゃになっており失礼しました)

・・・でも、本書を読めば納得。

フィンランドでは、「子は宝」とし、
「一人の子供を育てる義務は、フィンランド人全体にある」
という方針で、確固たる思想の元に政策が
実行されているそうです。

フィンランドは、現在、タルヤ・ハネロンという
女性大統領に統治されています。

彼女は、
「国民のために国が存在し、国民のために私がいる」と
明言され

 ・男女格差の徹底的な是正
 ・フィンランドの子ども達の生きる力の向上
 ・老後の生活の安定

を三本柱にして国の運営をされているそうです。
さらに引用すると、

「国に入る国民の税金の流れをすべてガラス張りにして公開し、国民の信頼を得て、国を運営することを実践している。
 そして、フィンランドという国をよりよい国にするために必要なものは、何をおいても「教育」であると考えている。人と人が仲良くしたり、自分の住む町をきれいに保ったり、よりよい国づくりのために自分ができることは何かを考えたりといった、それらすべての事柄は「教育」によって正しい道筋がつけられるのだと彼女は断言する。」

・・・う~~む、脱帽。

人を大切にする姿勢が、貫かれています。

      


フィンランド、住んでみたいな~・・。

と思ってしまった本でした。

でも、お米と醤油とみそ汁がないと、1週間
持たないだろうな~~(爆)!