米新大統領
先生は彼に「勝つ」ため、次のように教えたという。「攻撃・攻撃・攻撃」「負けを認めない」「勝利を主張、なんでも訴訟しろ」と。生徒の彼とは、78才で1月、米の大統領に就任したトランプ氏。教えのように攻撃した。しかし負けそうな時もあった。そんな時にも負けを認めず攻撃し勝利を目指す。本選挙時点では、司法で罪が確定したものもあったが、当選できた。大統領就任式では同じ罪で収監されていた150人に恩赦を出す大統領令にサインした。
罪人であっても立候補が認められて、しかも過半数の当選票を得られる米国制度や米国民をどのように理解したら良いのかと疑問視した。国民は選挙後の、自分の幸せを尺度にして天秤に掛けて投票をしたと考えたい。貧富の格差が大きくて「地球温暖化」の尺度が見えなくなったのだと。しかし罪人に立候補を許可した事実は制度の不備を指摘したくなる。
さて、新大統領がディール(取引き)を国家間交渉の手段にするという。自称後進国という中国は、地球温暖化対応に協力することを促しても聞き流す。この姿勢ではこの温暖化に人類は負けてしまう。こんな時にはディールしか交渉手段はないように思える。地球を共に守ることにこの手段を使おう。
しかし米国内の地下の石油を「掘れ掘れ掘りまくれ」とは、なんて残念な方針だろうか。これでは石油は燃焼されて炭酸ガスとなり、地球温暖化を促進させる。「方針は誤っていると早く気づいてくれ」。