孫の二人姉妹はAちゃん三歳とMちゃん九か月だ。Aちゃんは活発な子で声は大きく、することは何にでも自分が手を出すことが必要だ。
Mちゃんが生まれる前には、Aちゃんは朝目を覚ますと先に起きているお爺ちゃんお婆ちゃんへ「おはよう。今日は何を食べようかな」と言って出て来る。野菜も大好きな子だった。食材の自然な味のものも喜んで食べていた。
Mちゃんが生まれて大きくなり這うようになると、お父さんお母さんは半分以上の注意をMちゃんに注ぐ。しぐさが可愛いこともあるが動くと危ないためでもある。
Mちゃんに注意が注がれると「Mちゃん可愛いね」と言ってAちゃんがすり寄る。自分の食事中にも関わらずに。
次に席に戻っても、「食べさせて」「もういらない」と言う。食事量を補うため、親が手を貸すと食べる。
Mちゃんはマイペースだ。まだ判らないため泣いたり笑ったり動き回ったり。親はついそれに引き込まれてしまう。
Aちゃんは辛い様子。気を引くようにしても、すぐにMちゃんに注意が向く。
Aちゃんの落着きがない不安なしぐさの原因「こだわり」は話題の中心願望、褒められ願望だ。Aちゃんの年齢ではまたMちゃんとのまだ短い生活では慣れが足りないのだ。
「Aちゃん安心していて大丈夫だよ」「忘れられていないよ」と言ってやりたい。