少し深い理解 民主主義
年が改まり2017年(酉年)を迎えました。昨年はイギリスのEU離脱投票、アメリカの次期大統領選挙にトランプ氏当選と民主主義(民主政治制度)が機能不全かと思わせる結果が続いた。我々は今後をどのように考え行動すれば良いのだろうか。理解を深めたい。
「民主政治」とは「多数決による政治」。「多数決」を選択する理由は「不毛な争いを避ける約束として、殺しあう代わりにこの手段を選択する」という(新聞 試される民主主義)。この選択により、不可解な答えが出ようとも、平和的にお互いの違いを乗り越えるには、この手段しか私たちの手には残されていないと。
従って、50年後も100年後も同じく、「言葉」を通じてお互いを理解しあう努力を続けるしかない。このことを知ることが先ず我々にとって大切だ。そして「ポピュリズム」とはバラバラの人たちの中に、無理やり多数派を作り出す。敵を名指す虚構の言葉で人々を集結させる。この集結による「多数」は民主主義が持つ危うい側面だという(東京大学 森教授)。
次に行動する方向は、より良い道を見抜く広い視野を持つこと、情報を広く得る努力をすること。「ポピュリズム」に負けないための行動だ。しかし多数決で決まったことには「理解はできない。でも努力はしてみる」と気持ちをかえること。不同意のテーマについては「言葉」で説明し、互いに理解できるように努力すること。
「少し深い理解へ」と求めて、新聞を読み進めた。まとめは、今年は「努力はしてみる」年と考え、そして不同意には「意見」を説明し互いに理解しあう努力をする年となる。私には荷が重そうだが---。