信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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平成29年第4回生坂村議会定例会の開会の挨拶

2017年12月08日 | 議会の挨拶


 皆さん、おはようございます。平成29年第4回議会12月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
 議員各位に於かれましては、師走に入り大変ご繁忙の折、全員のご参集を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導、ご鞭撻をいただいていますことに感謝を申し上げる次第でございます。
 さて、一昨年度から進めております「県営中山間総合整備事業」は、10月10日に松本地域振興局 農地整備課の大月課長はじめ職員の皆さんにお越しいただき、現在圃場整備を行っています、大日向区南平地区・北平地区の工事の進捗状況について説明を受けました。
 両地区とも、当初の計画に加え、圃場整備に関する工事の増工が生じたり、地元の皆さんの要望にお応えしたりしまして、当初の予算を大きく上回っている状況であり、今年度予定していました、他の地区での農業用用排水施設整備等が実施できない状況であり、誠に申し訳なく感じているところでございます。
 大日向区の皆さんにも工事状況でご迷惑を掛けているところもあり、今週5日に両地区で説明会を開催して、現状と今後の計画などをさせていただき、ご意見等を把握しまして、出来るところを対応させていただくなどでご理解をお願いした次第でございます。
 また、1月11日から行います「農業懇談会」で10区に出向き、県営中山間総合整備事業の現状と今後の計画なども説明させていただき、ご理解とご協力をお願いしたいと考えております。
 そして、昨日は県庁に行き、太田副知事、北原農政部長たちに「県営中山間総合整備事業」の事業費の増額の状況をお話し、引き続きのご支援、ご指導をお願いしてきたところでございます。
 また、9月の生坂農業未来創りプロジェクト会議で、近隣の農産物直売所及び道の駅の経営形態及び運営母体について詳しく説明をしてい ただきました。近隣の施設では、当初の経営は町村の直営や派遣職員を配置する形態が多く見られ、数年後には株式会社・農事組合法人・企業組合等への指定管理者制度に移行している状況でありました。そして、現在は株式会社・企業組合等への指定管理者制度か、農事組合法人や生産者組合が運営する形態でございました。
 それらの資料を基に協議をしていただき、当村としては、開設から当面の間は、生坂村直営方式で経営し、数年後に株式会社を設立して指定管理者制度の導入を目指すことになりました。
 そして、広報いくさか10月号で、この会議で決定した経営方式を掲載し、道の駅の名称の募集も広報とICN、チラシなどで、11月17日まで名称募集をした次第でございます。
 また、地方創生推進交付金で採択されました「道の駅を拠点とした地域活性化事業」につきましては、先月の生坂農業未来創りプロジェクト会議で、農林水産物生産者組合及びIT企業の三者で協議を行い、IT企業から道の駅の業務管理について「販売管理システム」「会計管理」「機能一覧」と、見守り支援システム、ハードウエア構成、保守サポートについて提案をいただきました。
 会議の意見等は、工夫による形態で販売した商品の差別化については、バーコードで区別が可能であること。今回の事業で取得したデータを活用する方法とWebカメラによる販売商品の状況の把握などについては、三者で協議してAIシステムも考慮に入れて開発していくこと。保守サービスについては、年度更新で保守料を提示していただくこと。手数料や配送料の設定については、品目毎に出来ることや配送料をサービスすることなどが協議されました。
 今後も、今月の26日の生坂農業未来創りプロジェクト会議で、「道の駅」の開業に向けて、更に三者により協議を進めいくことと、「道の駅」の名称の決定と、地方創生推進交付金の次回の申請に向けても検討協議を進めていきたいと考えております。
 また、瀧澤議員から一般質問で質されました「道の駅」の建設予定地の上の桧沢につきましては、犀川砂防事務所と現地調査をして、早速今年度、調査をしていただき堰堤の施設設置計画を策定してもらい、平成31年度に堰堤の建設に向けて進めていただけることになっております。



 今定例会に上程しています災害復旧工事は、10月22日の台風21号によります路肩決壊の災害でして、高津屋森林公園に向かう村道2級7号線の下の田集落の上の地籍になります。
 また、字引議員の一般質問で質されました村道西95号線は、9月定例議会後に通行を許可しておりましたが、こちらも台風21号の影響で地すべりが発生し、全体的にずってしまいましたので、翌日の23日に再度通行止めにしました。この村道西95号線の大倉地籍は、前から地すべりが発生していましたから、犀川砂防事務所で調査中でありました。
 そして現在、災害関連緊急砂防事業に申請中であり、国交省栗原砂防部長、長野県田下砂防課長にも要望をしまして、ほぼ採択していただけるところでありますので、今後さらに調査をして、砂防指定地の申請などを済ませ、対策工事に着手する運びになりますから、通行止め解除までは、まだまだ月日が掛かると考えておりますので、ご理解をお願いする次第でございます。
 そして、「高齢者生活福祉センター増築整備事業」につきましては、議員各位のご理解・ご協力を賜り、先月19日に建設工事の安全祈願祭、起工式を行いました。 
 この事業は、高齢化や独居高齢者世帯の増加などから、現在、施設が全室利用されている状況でありますことから、現状の入居希望者や今後の利用ニーズを踏まえ「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の施策として、高齢者が住み慣れた地域で生活していけるよう、高齢者生活支援ハウス等の検討、整備を進めるということでお認めをいただき、既存施設の10室に加えまして、同敷地内に6室の増設をする事業で来年3月中の竣工を目途に進めております。
 また、古坂区の介護予防拠点施設新築工事につきましては、当村北部の村民が介護予防サービスや教室に参加できる介護予防拠点にするとともに、地域住民の交流施設として施設整備をすることになっており、今月20日に建築工事の入札を行い、来年の3月末の竣工を目途に進めてまいります。
 この両事業とも「長野県地域医療介護総合確保基金事業補助金」を申請額の満額を交付していただき、その補助裏に過疎対策事業債を活用して実施しているところでございます。
 これからも当村の高齢者の皆さんが住み慣れた地域で、安心して生活ができますように居住環境を整備し、地域包括ケアシステムによります、住み慣れた地域で必要な医療や介護サービスを受けることができます体制整備を進めてまいりたいと考えております。
 先月13日に北海道標津町から、山崎教育長、教育委員会の境管理課長、標津中学校の粥川(かゆがわ)校長先生にお越しいただき、子ども達の交流等について懇談をさせていただきました。北海道標津町とは、一昨年度から行われています「農村集落活性化支援事業」の一環で、地域協働活動をしていただいています相模女子大学の「相生祭」で知り合い、昨年の1月に初めて私たちが標津町を訪問させていただきました。
 その後、標津町の鮭・イクラ・ホタテなど海産物を直送していただき、やまなみ荘の「海鮮丼フェア」を行ってきまして、当村は2年続けて、議員各位にもご同行いただき「しべつ あきあじまつり」に参加させていただき、標津町からも「赤とんぼフェスティバル」にお越しいただいたりと交流を進めてまいりました。そして、次は子ども達の交流に発展したいということで、今年の「あきあじまつり」に市川教育長に行っていただき、標津町で話し合いを行っていただきまして、標津町からも先月にお越しいただいた次第でございます。
 14日には生坂村内も視察していただき、教育長、中学校の校長先生同士でも話をしていただきまして、今後も具体的協議を進めて行き、子ども達の良い交流ができますようにと考えている次第でございます。
 次に、例年行っております事業評価は、昨年度で「いくさか村づくり計画」に沿って、二巡目の事務事業評価が済みましたので、今年度は生坂村第5次総合計画の事業評価を44シート、134施策について、担当部署で一次評価を行い、それに対して幹部クラスの評価委員会で二次評価をし、それを受けて私が評価した内容に対して庁内評価委員会で協議をしました。
 そして、今週の4日に全施策の評価が済みましたので、2020年度からの生坂村第6次総合計画に反映させる評価として、実施可能であるかなどを加味して再度施策の担当部署と管理者で協議をしていただくことにしました。その結果を再び庁内評価委員会で協議をしまして、1月の全員協議会にお示しをする予定で進めておりますので、ご指導の程よろしくお願いいたします。
 そして、来年度の県の「地域発 元気づくり支援金」事業の申請につきましては、知恵の輪委員会や各部署、各団体で検討をしていただいております。今年度も、今月15日には、松本地域振興局で説明会が開催されますので、議員各位も先頭に立っていただき、地区の取り組みを協働により進めていこうという事業をお願いいたします。地区担当職員、担当部署もご相談を承りますので、お問い合わせいただきますようにお願いいたします。
 今月22日には、平成30年度予算編成会議を開催し、これまでの当初予算編成での取り組みを継続的に行うものとし、真に必要とされる事業への限られた財源を効果的に配分するものとして実施することになります。
 また、「生坂村第5次総合計画」を根幹に「いくさか村づくり計画」を実施計画として進めております村政運営に併せ「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿っても、地方創生の各事業を実施してまいりたいと考えております。
 そして、毎年度実施しています「村づくり計画」の更新の策定作業も並行して進め、予算及び総合戦略を併せて相互に反映させて、村民の皆さんのための行財政運営を進めてまいります。
 村が活気に漲るには村民の皆さん、各地区が元気であることが大切であります。そういう点で、村民の皆さんが、地域・村に愛着と誇りを持っていただき、地域の絆を大切にし、支え合い守り育てていこうという責任感を共有し、村民の皆さんのご理解とご協力の基、協働による村づくりを進めているところでございます。
 村民の皆さんとの対話を重視し、村民主役の村政運営に努め、安全・安心で住み良い生坂村で有り続けるために、様々な課題に対して議員各位と検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて方向付けをしているところでございます。議員各位並びに村民の皆さんには、引き続き生坂創生のために、格別なるご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げる次第でございます。



 それでは、今議会定例会に上程をさせていただきました議案は、事件案1件、条例案3件、補正予算6件の計10件であります。
 議案第55号   生坂村過疎地域自立促進計画の変更について
 この議案は、生坂村過疎地域自立促進計画の変更を行う為に、過疎地域自立促進特別措置法の規定により議会の議決を求めるものであります。
 議案第56号   議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例案
 この条例案は平成29年人事院勧告により、議会議員の期末手当額を改正する条例の一部改正であります。
 議案第57号   特別職の職員で常勤の者等の給与に関する条例の一部を改正する条例案
 この条例案は平成29年人事院勧告により、特別職の職員で常勤の者の期末手当額を改正する条例の一部改正であります。
 議案第58号   一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案
 この条例案は平成29年人事院勧告により一般職の職員の給料、勤勉手当等の改正を行うための条例の一部改正であります。
 議案第59号   平成29年度生坂村一般会計補正予算【第4号】
 この補正予算は、既定額から歳入歳出額を45,427千円減額して、総額を2,209,851千円とし、地方債の借入限度額を減額する補正予算であります。
 主な内容は、歳入で地方交付税3,003千円、国庫支出金で39,587千円、村債27,000千円を減額し、分担金及び負担金で660千円、繰入金1,133千円、繰越金で、21,170千円、諸収入で826千円等の増額となっております。
 歳出では、総務費のブロードバンド施設維持管理費の工事費等で1,919千円、農林水産費で農業振興費の賃金、農地費の工事請負費等で2,765千円、商工費の負担金補助及び交付金で2,000千円、教育費の小学校費の工事請負費等で1,113千円、災害復旧費の現年発生道路災害復旧費で4,598千円を増額し、民生費で高齢者生活支援センター整備事業等6,713千円、土木費の社会資本整備総合交付金事業等で51,065千円の減額計上となっております。
 議案第60号   平成29年度生坂村営バス特別会計補正予算【第1号】
 この補正予算は、既定額に歳入歳出額を399千円追加して、総額を歳入歳出45,199千円にする補正予算であります。
 主な内容は歳入で繰越金を399千円増額し、歳出では運行費の修繕料で399千円の増額計上となっております。
 議案第61号  平成29年度生坂村福祉センター特別会計補正予算【第1号】
 この補正予算は、既定額に歳入歳出額を1,080千円追加して、総額を歳入歳出128,380千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入で使用料及び手数料及び繰越金で1,080千円増額し、歳出では経営管理費の修繕料等で1,080千円の増額計上となっております。
 議案第62号   平成29年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第3号】
 この補正予算は、既定額に歳入歳出額を6,679千円追加して、総額を113,881千円とし、地方債の借入事業の更正を行う補正予算であります。
 主な内容は、歳入で繰越金及び諸収入で6,999千円の増額、繰入金で320千円を減額し、歳出では建設改良費の工事請負費等で6,679千円の増額計上となっております。
 議案第63号  平成29年度生坂村国民健康保険特別会計補正予算【第2号】
 この補正予算は、既定額に歳入歳出額を5,128千円追加して、総額を335,458千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入で、国庫支出金432千円、繰越金35,551千円を増額し、繰入金を30,855千円減額し、歳出では諸支出金及び総務費で5,128千円の増額計上となっております。
 議案第64号   平成29年度生坂村介護保険特別会計補正予算【第1号】
 この補正予算は、既定額に歳入歳出額を10,359千円追加して、総額を268,259千円とする補正予算であります。
 主な内容は歳入で、国庫支出金、460千円、繰入金、1,885千円、繰越金8,014千円を増額し、歳出では、総務費のシステム改修に伴う委託料等で2,345千円、地域支援事業及び諸支出金で8,014千円の増額計上となっております。
 以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。

▽ 今議会定例会に上程をさせていただきました議案の事件案1件、条例案3件、補正予算6件の計10件を、牛越総務課長、藤澤住民課長、山本健康福祉課長、松澤振興課長、平野教育次長が、担当部署の議案を朗読説明しているところです。










▽ 写真は朝からドンヨリして今にも雨か雪が降ってきそうな生坂橋からの風景です。







 その他生坂村では、議会12月定例会、小学校5年生が下生坂の皆さんとの元気塾・栄養講話などが行われました。