30日(水)は日差しが届いて穏やかな空が広がり、昼間は春の陽気になりました。
午後1時40分頃には、予定より早めに環境省 副大臣 務台代議士と同席いただいた大臣官房 環境計画課長の松田さんと地域脱炭素事業推進調整官室 調整官補佐の土谷さん達と「生坂村の脱炭素地域づくりに向けた計画策定方針」などについてお話しをさせていただきました。
村内の公共施設全般をまかなう再エネ設備について、村の自然環境や地域の実情に合った、多角的な手法を専門家からのご意見に基づき選択していきたいこと、村内の遊休荒廃地を活用した環境モデル地区を整備して、村内外や県内外に向けた脱炭素地域モデルを啓発・推進していきたいこと、専門人材に計画づくりの補助を委託して、脱炭素先行区域へのエントリーを目指したいことなどを申し上げました。
務台副大臣からは、農山村型、中山間地域型の先進地モデルとして、木材に加え竹資源の活用、昭和電工の広津発電所との連携による小水力発電の研究、PPA(電力販売契約)により村内全戸に太陽光発電の設置を目指すこと、新しい再エネ導入により雇用を創出して若者の働き場を確保することなど多岐に渡りご提案をいただきました。
村の総合計画や公共施設管理計画を踏まえ、2030年までのロードマップ作成、地域の自然的・経済的・社会的条件を踏まえた基礎情報の収集又は現状分析、脱炭素シナリオの作成、再エネ導入目標の作成などを行い、ゼロカーボンビレッジとして長期的な村の将来像を創造していきたい考えます。
午後4時からは、砂防会館で全国治水砂防協会理事会が行われました。
▽ 最初に綿貫民輔会長さんから、昨年も梅雨前線豪雨や台風により1,000件に迫る大災害が発生し、各地で激甚な災害が発生しました。私はこれまで激甚化頻発化する土砂災害から国民の生命と財産を守るためには、事前防災対策をしっかり推進していくための計画な予算確保が不可欠であると訴えてまいりました。その思いが理事の皆様の活動により砂防事業予算の大幅な確保につながり、砂防施設等の整備が着実に進められました。その結果、建設された砂防施設により命を救われたという声もたくさん報告されております。
長年の課題でありました砂防会館の建て替え引っ越し、完成から4年目を迎えた今、その運営は順調に軌道に乗り、今後協会が永続発展していくための礎を築くことができたと確信しております。
そして、私は平成13年に砂防協会の会長に就任して、早20年を超える年月が経過しました。ここでこれからの砂防協会の将来をここにおられる理事の皆様に託することとし、本日の理事会をもって会長及び理事の職を辞することといたしました。この間の皆様の力強いご支援とご指導を賜り心から感謝を申し上げます。退任後も引き続き土砂災害から国民の命と暮らしを守り.安心して生活できる強靱な国づくりを推進するため力を尽くしてまいる所存でございますので、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げますなどと挨拶をされました。
次に大野理事長さんが令和3年度事業報告及び決算見込み、代表理事職務執行状況が報告され、令和4年度事業計画(案)及び収支予算(案)、令和4年度通常総会の日程、新規会員入会の可否について審議をし原案通り承認され、役員の選任については綿貫会長さんがご勇退するため、定款の定めにより現理事の中から、議長の指名で森山裕衆議院議員さんに決まりました。
新会長になられました森山会長さんが、皆様と共に砂防事業の発展推進のため、微力ながら力を尽くしてまいる所存であります。格別のご支援、ご協力を賜りますようによろしくお願いを申し上げます。ここで一つ提案がございます。先程綿貫会長が辞意の表明をされましたが、これまでの華やかな功績を讃え、顧問への就任をお諮りしたいと思いますと挨拶をされ、全員賛成で綿貫会長さんが顧問になられました。
理事会終了後は、国土交通省三上砂防部長さんから、昨年は全国から土砂災害の報告を受け、全国で972件ということですが、一方で災害が多く発生している中でも砂防堰堤が土砂と流木をきちんと捕捉して下流の被害を未然に防いだ。或いは警戒避難体制が好走して早めの避難で命拾いしたと各地からご報告をいただいております。お陰様で砂防関係行政を進めさせていただいているお陰だと深く感謝を申し上げます。
令和4年度の予算は、全国の砂防関係事業の推進に十分な予算の確保ができましたことは、ひとえに昨年の11月18日の全国治水砂防全国大会を開催していただき、砂防関係事業の重要性と各省で声を上げていただいたお陰だと深く感謝を申し上げます。併せまして、国土交通省関係では、整備局の人員を増員ということで、厳しい状況の中でしっかりと整備局の人員が確保でき、全国の砂防関係行政が推進できますことに関係されます皆さんに感謝を申し上げますなどとご挨拶をいただきました。
続いて草野砂防計画課長さんから、「砂防行政に係る最近の話題」と題して、防災・減災、国土強靱化のための5ヵ年加速化対策も活用した事前防災対策を完成年度の目標を持って計画的に実施するなどの「令和4年度予算決定概要と新規事業」、「土砂・洪水氾濫により大きな被害のおそれのある流域の調査要領(案)(試行版)」、「要配慮者利用施設における避難確保計画の作成・活用の手引き(改訂版)」、「盛土の総点検と災害防止に向けた緊急対策事業(概要)」、「土砂災害警戒区域等の指定状況」「事前の避難により難を逃れた事例」など詳細に分かりやすく説明していただきました。
次に、伊藤保全課長さんからも、令和3年は6年ぶりに1,000件を切った「近年と令和3年の土砂災害発生状況」、長野県辰野町などの「砂防施設が機能を発揮し被害を未然に防止」した効果事例、長野県岡谷市小田井沢川における土砂災害により4基の砂防堰堤等を整備した結果、長野市篠ノ井などの「令和3年度の災害関連緊急事業等の採択状況」、茅野市などの「令和4年度特定緊急砂防事業新規箇所」「静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流災害」など多岐にわたり説明していただきました。
最後は、ご勇退なさる綿貫会長さんを囲んで記念撮影を行いました。綿貫会長さん、全国治水砂防協会のためにご尽力賜りましたことに心より感謝を申し上げます。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が立ち込め青空が広がっていた日岐・小舟上空からの風景を撮影しました。
日岐・小舟上空からの風景
本日生坂村では、児童館でこしちゃんのシールづくり、中学校で新年度準備登校、議会談話室、議会だより編集委員会などが行われました。