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怖いと他の感情は違う

2007年12月05日 | 心理療法ハッピーライフ
怖いと他の感情は違う


2007年12月5日(水)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
No.5


今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。


原因と結果の法則は良く分かられましたでしょうか?

良く分かったという事でしたら緊張症や神経症、性格由来のうつ病の原因は間違った考え方という事がお分かりになっていると思います。

多くの対人緊張症の人は、『恥ずかしい』と『怖い』を混同しています。
対人の問題のない神経症の人はよく『嫌だ』と『怖い』を混同しています。

では、あなたが怖い怖いと最も思っている事を紙に書いて下さい。

例えば、人前で赤面する事でしたら、紙の上部に『赤面したら何が怖いか?』と書いて下さい。

そして、アンダーラインを引いてその下に箇条書きで怖い理由を書き続けて下さい。

コツは思いついた事を考えないでそのまま書く事です。

考えてしまうと書けなくなります。

一つの箇条書きに一つの理由です。

同じような内容が思い浮かんでもそのまま書きます。

同じような内容がたくさん出て来るという事は特にこの事を怖がっているという事です。

時間をたっぷりと掛けて書きましょう。

何日も一週間も10日も掛けて、もう書く事がないと思ったら、それがあなたの怖がっているものの正体なのです。

十分に書けたら一つ一つ見て行きましょう。

赤面症の人でしたら、恥ずかしい、とか、笑われる、とか、変に思われる、とか、嫌われる、などが書かれていると思います。

赤面をしたら笑われるかどうかを考えるのは先にして、笑われたら、何が怖いのでしょうか?

笑われたら、楽しくないです、面白くないです、恥ずかしいです、嫌です、しかし、何が怖いのでしょうか?

恥ずかしいは恥ずかしいで怖いではないのです。

怖いはマイナスの感情の中で一番強い感情です。

怖いは人生を振り回してくる事がありますが、恥ずかしいや嫌だは人生を振り回して来ません。

何故ならば、赤面して恥ずかしいと思っても警察に逮捕されません。
会社をくびになりません。
お給料も下がりません。

しかし、恥ずかしいと怖いを混同して、恥ずかしい=怖い、と感じて翌日会社を無断欠勤したら解雇される可能性はあります。

しかし、恥ずかしい事をしたから会社を解雇されるのではなく、恥ずかしいと怖いを混同して無断欠勤をしたからなのです。

今日のお話、お分かりいただけましたでしょうか?