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新入社員のA君B君の話

2007年12月08日 | 心理療法ハッピーライフ
新入社員のA君B君の話
  
(納得すれば症状がなくなる例、対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病もシステムは同じです。A君が辛くて病院に行ったら神経症と言われます。また、A君がうつの話を多くすればうつ病と診断される可能性が高いです。)

2007年12月8日
心理療法ハッピーライフ 矢野裕洋
NO.6


大学を卒業して新入社員になって2ケ月の、A君とB君が新入社員にありがちな失敗を一緒にして、一緒に部長に強く叱責されたとしましょう。
叱責された直後、A君は自分の席で胃のあたりを押さえて、「部長に怒られて胃が痛いですよ」「部長からストレスが一杯飛んで来ましたよ」「もう部長と合うのが恐いですよ!」と言って辛がっているのに、片やB君は、全く平気で仕事中に仕事をサボって社員食堂の自動販売機で缶コーヒーを買って飲んでいるのです。
余りにも差が有り過ぎるので、先輩社員がB君に、「B、お前もAと一緒に部長に怒られたんだろう」「Aは自分の席で胃が痛いと苦しがっているぞ」と言うと、B君は、「新入社員の僕らが失敗して当たり前じゃないですか!」「知らなかったのですから、しょうがないと思いますよ。」「部長は奥さんと喧嘩でもしてイライラしてたんじゃないですか!」「大人気ないですね!」「ははははは。」「それよりも先輩、ここの缶コーヒーはうまいですね!」と笑っているのです。

さて、A君に本当にストレスが飛んできたのでしょうか?
また、B君はA君と一緒に失敗をして一緒に怒られたのに何故平気なのでしょうか?

当たり前ですが、ストレスは物質ではありません。
物質ではないのですから、飛んでくるわけがないのです。
ストレスは、感じる心、なのです。
ストレスはその人の考え方、思想が感じるか感じないか、強く感じるか余り感じないかの違いなのです。
そして、A君がB君の考え方、思想を受け取れば受け取っただけストレスを感じなくなります。

A君B君は同期ですからB君に聞けば良いのです。
そして、受け取れば良いのです(深い納得)。

A君がB君に、「B、何でお前は部長に怒られて胃が痛くならないのか?」と聞くと、B君は逆に、「俺は逆に何でお前の胃が痛くなるのかが不思議に思える。」「A、お前は部長に怒られて何が恐いんだ?」「何がといっても部長に怒られたのだから恐いのが当たり前じゃないか!」「具体的に何が恐いんだ?」「何がと言われてもそんな事今まで考えてもいなかったけれども、例えば、クビになるかも知れないしゃないか!」「A、よ~く考えてみろ。あの失敗でクビになると本気で思うか? 新入社員なら誰でも知らないからやりそうな失敗じゃないか! あれ位の失敗で皆をクビにしてたらこの会社の社員はみんな辞めなきゃいけないだろう。それに、部長はあと2、3年で定年だぜ。取締役にはなれないだろうと先輩が言ってたぞ。部長自体が部長の同期の中じゃ下の方らしいぜ。そんな部長を気にするより他の人を気にした方が良いと思うぜ。それに、本当に部長がクビだと言ったら一緒に労働組合の委員長の所に行こうぜ。その方が面白くなるぞ。」このような話を長々とA君が聞いて、A君が本当にその通りだなあ(これが深い納得)と思えば思うほど、部長が恐くなくなり、部長に怒られても胃が痛くなる(これが心因性の症状)事もなくなって行きます。

A君の 今までの考え方がA君自身を苦しめていただけです。
これを言い換えれば 誤認知 です。

そして、B君の考え方を受け入れれば受け入れるほど、楽になります。
誤認知 を 正しい認知 に置き換えているからです。
A君はB君の考え方に興味を持ち、受け入れようと思って納得しに行ったのです。

ちなみに、対人緊張症の方は 人を必要以上に気にする(恐がる)誤認知が原因です。
対人の関係しない神経症は、不安がり過ぎてわけが分からなくなっている誤認知が原因です。
うつ病(性格由来)は、上記の誤認知が有ると辛いです。辛いですから、うつが出てきて当たり前です。うつが出て来ない方がおかしいです。

しかし、A君は辛いから病院に行くと、抑鬱神経症とか適応障害とかうつ病などと診断されて病気になるのです。

お分かり頂けましたでしょうか?

あなたは病気ではなく考え方が悪いのです。

大丈夫。大丈夫。