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世の中の仕組み 対人緊張症や神経症、うつ病の人が困る理由

2011年04月23日 | 心理療法
世の中の仕組み 対人緊張症や神経症、うつ病の人が困る理由


2011年4月23日(土)
心理療法(認知行動療法、人生勉強療法)ハッピーライフ、矢野裕洋


★この世の中は
「これ位の事は皆さん誰でも出来ますよね。」
という前提で成り立っています。

例えば、スーパーマーケットやホームセンターは、
「お客さんは手持ちのお金で足りるかどうか自分で計算できるでしょう。」
という前提に立っているからお客さんに商品をレジまで持って来て頂いているのです。

しかし、ほとんどの日本人が足し算引き算が出来なくて、自分で手持ちのお金で足りるかどうか分からないという事が当たり前だとしたら、手持ちのお金で足りるかどうかお客さんに付き添って計算をして差し上げる係りの人が付くのが一般的な販売店の形式になっているかも知れません。

これと同じで、この世の中は、
「人は何を考えているのか? これ位の事は分かりますよね。」
「自分や自分の周りを客観的に見て危機か危機でないかくらいは分かりますよね。」
「妥当な未来予測が出来ますよね。」
「困らない程度の不安の処理が出来ますよね。」
というような事が前提になっているのです。

ですから、このブログで3月30日に書きました『新入社員のA君B君の話 (2011年3月30日改定、重要なお話です)』http://blog.goo.ne.jp/yasuhiro_1959/d/20110330 を例にすると、

部長は、

「新入社員の2人をミスをしたから怒るけれども私はクビにしたいのではなくお前たちを育てようと思っている事くらいは分かっているだろう。」
「2人ともいい大人なのだから叱責したくらいで大変な事は起こらないだろう。」

このような事柄を分かってくれているだろうという前提で人間関係が行われているのです。

そして、B君はこのような事柄を分かりますから、部長に怒られた事は嫌だけれども翌日も元気に会社に出社して来たのです。

しかし、A君は人生勉強不足でこのような事柄が分かりませんから、部長に怒られて強い恐怖心を感じて、夜も眠れなくなり、会社にどうしても行けなくなり、精神科に行ったら『うつ病』と診断され、投薬治療と長期休養をする事になったのです。

しかし、投薬治療と長期休養を取っても、このような事柄を分かる能力は付きませんから、とりあえず気持ちが落ち着くだけで、似たような状況になると似たような結果を出し、うつ病が再発、という事になるのです。


★私の言いたい事は、対人緊張症や神経症、うつ病は、

「人は何を考えているのか? これ位の事は分かりますよね。」
「自分や自分を客観的に見て危機か危機でないかくらいは分かりますよね。」
「妥当な未来予測が出来ますよね。」
「困らない程度の不安の処理が出来ますよね。」

というようなほとんどの人が出来る能力が足りないのが原因です。

この世の中は上記の事柄くらいは出来るでしょうという前提で成り立っていますから、対人緊張症や神経症、うつ病の人たちはこの世の中で苦しむのです。

楽になる方法は、足し算引き算が出来なくて困っている人は足し算引き算を出来るように勉強をすれば良いのと同じで、上記の能力を身に付ける事が唯一の本当に楽になる方法です。

このくらいは出来るでしょうという事柄を出来るようにならなければいけません。

医師の薬や休養、開き直り等では本当の解決にはならないという事です。



次回に続きます。


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