もののけの重鎮

今年は台風の当たり年なのだろうか、8月になる前に12号がやってきたが沖縄上空を通過していったにもかかわらず、まるで凪。

思わせぶりな奴だがしかし各種警報が出ていたものだから、自宅待機。
パソコンでできる仕事を打ち込みながら、酒。

かちゃかちゃ、ちびちびと3時間ほど打ち込んだり舐めたりして、ふと気が付くとデスクの上にはウイスケーの入ったキティーちゃんのコップと、いいちこが入ったミッキーのコップが乗っておった。

プラスチッキーなふたつのコップを手にしてよくよく眺むれば、キティーちゃんはヒゲはあるが口のない猫の化け物で、ミッキーは口はあるがヒゲのない鼠の化け物であることがわかった。


その形ぬらりひょんとして、たとえば鯰に目口もないようなもの、あれこそ嘘精なれ　　（浮世草子）


あるはずのものがない系、となると彼女と彼は日本においては立派な妖怪として分類され、しかも妖怪界の重鎮「ぬらりひょん」と同列という、高位な御方であるやもしれぬから、それだから猫と鼠はあなどれんとよ。　　

とよ。って博多っこじゃないの。
あなどれんことよ、　だ。




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