工房で、展示している中に、「橘家紋入りの雛盤と雛将棋駒」があります。盤の大きさは、縦が20センチほどある雛道具としては大きな雛道具で、盤の両小口には「丸に橘の家紋」が蒔絵されています。正確にはわかりませんが、おそらくは100年以上、場合によっては、明治以前のものかもしれません。
今から6~7年位前に見つけて購入したもので、駒はついておりませんでした。なので、これに合う雛駒を自作。文字は小生肉筆、玉将の尻に「七十才」とありますので、五年ほど前に作ったものです。
「橘の家紋」には、いろいろありますが、井伊家の彦根橘ではないでしょうか。
8月11日(日)、晴れ。
真夏なんだから暑いことは仕方がない。耐えるしかない。という今日この頃です。
映像は、新作「源兵衛清安」。材は御蔵ツゲ柾目。すっきりした柾目の玄人好み、あるいプロ好みというか、問題なくタイトル戦にも使っていただけそうな、こんな感じです。
ちいさな小さな雛駒。問い合わせをいただいて、探しましたところ、1年ほど前に作ったものを見つけました。その映像です。余り宣伝をしていなかったのですが、アップしておきます。
盤のサイズは縦約19センチ。映像のものは、厚み3センチ、一枚の榧盤です。駒の大きさは、レギュラーサイズの玉将駒と対比ください。文字は、小生そのままの肉筆。島つげの柾目で作りました。これを「活筆駒」と呼ぶことにします。
8月4日(日)、晴れ。
朝、目が覚めて、点けっぱなしのテレビのチャンネルをいつものように変えると、岡本さんの姿でした。画面はnhk教育テレビ、心の時代。岡本さんは岡本彰夫さん。神官であり今は奈良県立大学教授。数年前まで春日大社権宮司を務めておられた方です。
場面は始まったばかり。話は奈良古物。奈良と工芸についてと、これまで生きてこられた実体験から身につけた生き方の話でしでした。約一時間、良いお話でした。
おッと、時間がきました。これから朝食をとり、早々に遠方に出かけます。よってこの続きは、また。 この番組は、nhkオンデマンドでもう一度見られるそうです。いい話でしたので、是非お勧めです。
酒井さんから、駒の映像をいただきました。https://www.dropbox.com/s/abp697bmlx5yv6y/DSC_0201.JPG?dl=0
この「無双」は、2008年12月のブログに掲載しておりました駒で、将に、11年前の小生作に間違いないと思います。 よって、ご希望通り漆塗の平箱に小生の揮毫を刻そうと思います。そして酒井さんには、直接、その旨を(夜でなく)明日以降の日中に、ご連絡します。 ただ、明日と明後日は、早朝から遠方へ出かけたりしますので、ご連絡は2~3日後になる可能性もありますので、ご了承の上、暫くお待ちください。
8月3日(土)、晴れ。
日本国中、晴れ、そんな一日でした。気温はうなぎ登り、加茂の地では37度ほどに。
今日、東京(?)の酒井さんから、コメントをいただきました。 「懇意な盤屋さんで、「無双」を見つけ、欲しかった駒なので購入されたとのことです。確かめると、10年ほど前の小生のブログにアップされている駒でしたが、オリジナルの駒箱が付いていなかったので、できれば小生揮毫付きの駒箱(平箱)が欲しい」との内容でした。
そうですか、駒箱が付いていなかったのですね。小生は必ず自分で揮毫した箱をお付けしているのですが、箱が付いていなかったのは、なんででしょうかね。 駒箱は2種類あって、いずれも小生オリジナルで7段の平箱と、彫り駒などの場合は、実用的な文箱(ふばこ)と言ってハガキ大、深さが5センチほどの桐箱(漆塗もあり)です。
オリジナルの箱が付いていなかったというのは、不思議な気がします。とは言え、箱が無いのはどうも具合が悪いと思いますので、駒が小生の作品に間違いなければ、揮毫した箱を作っても良いと思います。
ただし、確認のため、お手元にある「無双の駒」の写真をお送りください。確認次第、対応したいと思います。 酒井さん。以上の通りです。
余談ですが、歩兵は20枚、合計の駒は42枚ありますか。 蛇足ではありますが、普通、小生は、余り歩が2枚の計20枚で作ることが多いです。しかし、余り歩は、本来は1枚あればよく、旧所有者がちゃっかりと2枚の内、余り歩を1枚に減らし、19枚にして(この場合、駒のセットとして問題は無いですが)手放すケースもあるようです・・。
8月1日(木)、晴れ。
今日も暑かった。昨日も暑かった。そりゃあそうですよ、夏真っ盛り。ということで、いつものように仕事仕事。暑くても、負けてはおれません。今日はだいたい盛り上げ仕事。結構捗りました。
映像は、先日書きました明治時代の罫線木画(象嵌)の将棋盤。経線と四周の縁が紫檀材で象嵌されています。