先日、「日光秋の花火大会」を観た。
観光地日光では夏は忙しくしているので
シーズンオフの10月に揚げることになっている。
昨年は坐骨神経痛のため出かけられなかったので
ことしは早いうちから楽しみにしていた。
有名花火のような豪華さは無いが
澄み切った大気に開く花火は華麗である。
行きつけの中華料理店に予約しておいた弁当をかかえて
土手に陣取る。
良い席を確保するには1時間半前に着いていないとダメ。
川風が身にしみるので誰もが完全防寒じたく。
作りたてのエビチリやゆば揚げが腹の底をあたためてくれる。
そうしているうちにいよいよカウントダウン。
・・・・・スリー、ツー、ワン、ゼロ!
闇が一気に炸裂して黒々と男体山が目を覚ます。
首を休める間もなく50分間の音と光りの饗宴。
フィナーレは鍵屋宗家作のスターマイン。
足元から地響きをたてて揚がる百花繚乱に
驚きと歓声が大谷川の堤にひしめき
この一発だけでも充分に満足であった。
魂のひゅるるる昇りゆく花火 やす