知人の奥方の通夜に参列した。
式場は宇都宮であった。
普段、葬儀は告別式よりも通夜にでるようにしている。
告別式はなにやら社交的な騒がしさがあって
静かに死について思いを巡らす雰囲気ではない。
一方、通夜は文字通り夜という状況もあってか
しめやかで密やかで
坊主の法話にもありがたく心なごんでくる。
しかし昨夜の法話はちょっと感心しない。
坊主の法話に雄弁は必要ないが
遺族や参列者の心に染み入るような話を聞きたいと思う。
訥弁でもいい、下手でもいい
しんみりと琴線に触れるようなことばが欲しい。
ことばの力、ことばの影響力を識っているはずの坊主ならこそ
ことばを大切に扱わなければいけない。
帰り、友人と三人で鮨をたべる。
彼女たちはとある回転寿司屋を望んだが
幸いに とても幸いにその店は定休日であった。
そこで、幸いにも
落ち着ける鮨屋でゆっくり食べることができた。
深夜ひとり天地創造くず湯掻く