チタンの骨に支えられている肉体を
ほったらかしにして
わたしの魂は夜遊びが好き。
かなたの暗黒で鮮やかに咲くバラ星雲に出掛けて行ったり
鉄橋の真下の深い瀞にダイビングしたり
れんげそう畑でチヨちゃんを追いかけたり
ゆうべは
夾竹桃の燃え盛る真昼の入江でおんなを抱いた。
魂の移動はいつだって瞬間移動(ワープ)
光速なんぞでもたもたしていたら永久に行き着かない。
肉体と魂は一対であっても一つではない。
仮の世の宿縁関係であって
魂がその気になればいつでも
肉体を見捨てて離脱することができる。
そう、魂に見捨てられた肉体は
幹にしがみつき風に吹かれている空蝉のようなもの。
魂の方はさらに高みの梢で自由ないのちを歓喜している。
詩になる前の散文を思いつくままに書いてみました。
これから幾度も推敲を重ね
一編の詩に仕上げていくのですが
その作業は宝石を堀りだすのに似ているかもしれません。
なんどもなんども 削って 磨いて・・・・・