O市のデパートに駅弁を買いに行く。
「全国うまいもの駅弁大会」
列車で旅行にでると真っ先に
駅弁が欲しくなる。
腹が減っているわけではなく
駅弁を列車の窓に置いておくだけで
芯から旅情が湧いてくるというもの。
手に持ったときのあの豊かな重量感。
包みの個性的な写真や絵の期待感。
そしていざ、蓋を開けた瞬間の芳しい匂いと
色彩のバランス。
そういうわけでいつでも
いろいろ賑やかな幕の内風弁当を買ってしまう。
カニ飯とかイカ飯とか具材単品の弁当には
あまり触手が伸びない。
同じ売り場で
長崎の大村寿司が実演販売されていた。
いちど食べてみたいとずっとおもっていた寿司。
錦糸卵の押し寿司が旨い!太巻きもいい!鯖もいい!
どれもみんな美味しい。
大切なひとにも一つ届ける。
冬桜くぐれば媼迎へゐる