いざ、大工さんに入ってもらうと
あっちもこっちもボロボロ、きりがない。
100年以上も経つので仕方ないが
水とシロアリにやられたのが大きい。
開かずの古い金庫の前の床がいまにも抜け落ちる寸前。
うっかり踏み出すと怪我するところだった。
建て替えるには大掛かり。
少しづつ手を加えながら上手に住んでいくほかない。
来館者の中には
〈 いい雰囲気ですねえ 〉と感心してくれる人もいるが
それはほんの外見だけ。
床下にはシロアリもまだ残っているだろうし
今年はカメムシの大発生
雨がちょっとでも強く降ると土のうの心配・・・・
試しにその人に住まわせたら
一年ももたずに逃げ出すにちがいない。
震度7強の地震がきたら
東京の木造建築は92%倒壊すると発表されたが
わが家も他人事とは思えない。
雨や地震をこれほど心配することになろうとは・・・・・。
考える人となりゐる花ぐもり