黒墨色の作務衣を
ようやく今日から着られるようになった。
夏用の薄ものではあるが
この夏の猛暑の下では流石に
着る気分ではなかった。
繊細な季節の移ろいの中で
ひとの気分も亦 繊細に移ろう。
日光街道沿いのブドウ園に行く。
毎年この時季の楽しみの一つ。
講釈好きの主人らしく
これがまあ、実に美味しい!
ところが重たい尻に敷かれていて
女将さんが居るときは しゅんとして大人しい。
この変わり身のあざやかさに思わず笑ってしまう。
帰宅すると
山陰より二十世紀が届いていた。
こちらは食べきれないので
いつものようにおすそ分け。
当分わが家は秋果の香りで豊か。
先日はお隣より栗を戴く。
すっかり食べちゃった次の日、
放射能汚染により出荷停止のニュース。
草むらでは十五夜の本番に向けて虫たちの猛練習・・・・
なつめの実たわわに風を誘へる