モジリアーニの描き忘れた瞳がふたつ
てのひらに。
黒い枇杷の種。
なにひとつ瑕疵のない完璧の種。
あっさりとは捨てがたい。
全裸で寝ころび
モンパルナスのアトリエから
灰色の眼が視つめていたものは・・・・・。
愛の儚さか
それとも生の虚無か。
二日後、
自宅の窓から飛び降りて後を追った女。
酒と薬物に溺れながらも
純粋であろうとしたモジリアーニとその女。
大地にもどし毎日水をやったら
裸婦が芽生えてくるだろうか。
もうしばらくは
てのひらの中で楽しんでいよう。
モジリアーニの描き忘れた瞳がふたつ
てのひらに。
黒い枇杷の種。
なにひとつ瑕疵のない完璧の種。
あっさりとは捨てがたい。
全裸で寝ころび
モンパルナスのアトリエから
灰色の眼が視つめていたものは・・・・・。
愛の儚さか
それとも生の虚無か。
二日後、
自宅の窓から飛び降りて後を追った女。
酒と薬物に溺れながらも
純粋であろうとしたモジリアーニとその女。
大地にもどし毎日水をやったら
裸婦が芽生えてくるだろうか。
もうしばらくは
てのひらの中で楽しんでいよう。