ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

空っ風、吹きわたる

2010-12-16 13:35:39 | 日記・エッセイ・コラム

冬の月光をあびて八溝山系が蒼くぬれている。

注文しておいたものが仕上がったので
烏山の和紙会館まで出掛ける。
途中いくつかの町を通るが
師走というのにどの街も閑散としていて
空っ風が吹きわたっている。

慢性的なこの不況は
政治のあり方だけに問題があるとは思えない。
もはや成熟社会の限界に立っているのではないだろうか。

帰りはクローバーステーキハウスで夕食をとる。
外観も店内もヨーロッパ調のステキな雰囲気があって
こんな鄙びたところによくぞ建てたものと感心させられる。

ビーフシチューを食べたが
肉を煮込み過ぎてしまって満点というわけにはいかない。
それにしても評判が高く
連日、繁盛しているようだ。

身近なひとの葬儀がつづく。
十二月に入ってすでに四件目である。
大きな葬儀もあった。
小さな葬儀もあった。
つくづく思うことはひっそりと密葬がいいなあ・・・・・

     冬三日月の橋を渡れば和紙の里


食べたいニャン

2010-12-09 12:47:13 | 日記・エッセイ・コラム

いかに美味しくできたとはいえ
5日間もカレーがつづくとさすがに飽きてくる。

そこで今日は「マグロのづけ丼」を作る。
レシピはいたって簡単。
   材料(2人前)
     ① マグロの赤身 一さく
     ② 味醂大匙2 醤油大匙5 昆布約2センチ
     ③ すし酢 のり 白ゴマ わさび
  ②を一度沸騰させてから冷ましておく。
  ①を適当の厚さに切り、冷ました②のタレに10分ほど漬け込む。
  熱い飯に少々のすし酢をふりかけ
  のりを散らしてマグロを並べる。
  最後に白ゴマを散らし、わさびを添えて出来上がり
。(ネット参照)

これがまあ、実に美味しい!
タレに漬け込み過ぎないことが肝心です。

ところで飼われている犬や猫はかわいそう、
生涯おなじものだけを食べさせられて・・・・・。
たまにはちがうものも食べたいと思うことだろう。
犬や猫にそんな考えなどないと言うなら
それは傲慢による人間の無理解。

小さな声で鳴きながら足元にすり寄ってくる仕草や
じっと見つめてくる瞳の奥から
彼女たちの切なる思いが伝わってくる。
だからつい、白子のりをあげたり なまり節を与えてしまう。

思いが叶ったときの彼女たちは一度体をのびのびしたあと
階段をうれしそうに駈けあがっていく。
その瞬間、人間も猫も幸せな気分につつまれる。

  食は生きるためのみにあらず。

          テレパシー柚子湯の柚子をわし摑み
 


和気あいあい

2010-12-06 09:48:07 | 日記・エッセイ・コラム

県詩人会の忘年会があった。
遠くは浦安市や三鷹市からやってきてくれた人もいるが
それでも出席者が少なく
二胡の演奏家には済まない気がする。

念願叶って、今回はじめてKさんとお喋りができた。
両手で顔をおおいながら笑った後、Kさん曰く
「こういうひとだとは思っていなかった」
そう、ぼくの第一印象と実体とはかなりの違いがあって
みなさん困惑させられるそうだ。

「あなたって二重人格ね」
ずっと昔 あるひとにいわれ
「そんな単純じゃない ぼくは多重人格者さ」
と うそぶいたこともあって・・・・・

ほんとうは人が大好きで、人と楽しくやりたいのに
なかなか人の輪の中に入ってゆけない自分がいて
いつももどかしい思いをしている。
それでもひとたび輪の中に入ってしまうと
お調子者の本領が爆裂して
人を笑わせることに全神経を集中させる。

( 名は体を表す )
  和気あいあい・・・・・・
  周囲の雰囲気を和ませる
これがほんとうのぼくの本質なのです。

     


魂の夜遊び

2010-12-04 13:13:36 | 日記・エッセイ・コラム

チタンの骨に支えられている肉体を
ほったらかしにして
わたしの魂は夜遊びが好き。

かなたの暗黒で鮮やかに咲くバラ星雲に出掛けて行ったり
鉄橋の真下の深い瀞にダイビングしたり
れんげそう畑でチヨちゃんを追いかけたり
ゆうべは
夾竹桃の燃え盛る真昼の入江でおんなを抱いた。

魂の移動はいつだって瞬間移動(ワープ)
光速なんぞでもたもたしていたら永久に行き着かない。

肉体と魂は一対であっても一つではない。
仮の世の宿縁関係であって
魂がその気になればいつでも
肉体を見捨てて離脱することができる。
そう、魂に見捨てられた肉体は
幹にしがみつき風に吹かれている空蝉のようなもの。
魂の方はさらに高みの梢で自由ないのちを歓喜している。

詩になる前の散文を思いつくままに書いてみました。
これから幾度も推敲を重ね
一編の詩に仕上げていくのですが
その作業は宝石を堀りだすのに似ているかもしれません。
なんどもなんども 削って 磨いて・・・・・