ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

核と原発ゼロの未来に向けて

2012-04-19 15:45:14 | 日記・エッセイ・コラム

今朝から大工さんが入っている。
地震が心配なので、柱を幾本か立てて補強してもらう。
工事は3日ほど。
気休めでもいい。
なにかしないと落ち着かないのだ。

首都直下型地震の被害想定が都から公表された。
一読して、
随分と控えめな数字だなあという印象をもった。
震度7の地震がいま東京に起きたら、
被害はその想定の10倍にはなるだろう。

経済至上主義社会。
今も原発再開に意欲を燃やしている人たちがいるが
福島の復興に行き詰っているとき
54基のどこかもう一つが爆発したら
日本は完全にノックアウト。

隣国との関係も不安定。
もしミサイルを撃ち込むつもりなら
最大効果の原子力発電所を狙ってくるだろう。

ヒトは石斧を手にしたときから殺戮が始まった。
石斧はやがて銃にとって代わり
殺戮が機能的になり
そして遂にヒトは
核を手にし一層効率的な大量殺戮を可能にした。

さあ、もう終わりにしよう! 目を覚まそう!!

 さくらしべ降るや憂ひを深めつつ


フリージアのような

2012-04-18 13:54:30 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりにロータリークラブの例会に出席。

わが家では暫らくカレーが続いているので、
昼食にちょっと変化を期待もしたが、
なんと、ここでもカレーであった!
何日もカレーばかり食べていると
体の中をアジアモンスーンが吹き抜けるような、
ナイル河畔に生える香草のような匂いが
わが身から立ち上る。

むかし渋谷道玄坂ですれ違ったインド人のような
スパイシーな体臭。

女房の前歯にようやく新しい歯が生えた。
「歯っ欠け婆さん」 を
しばらくは正視するのが怖かったが。

やはり口腔のケアーは大切。
なによりも歯の美しいことが美人の条件。
白い歯、タラコのような張りのある唇、
笑うとこぼれる桃色の歯ぐき・・・・
フリージアのような吐息。

 憂きことを紅茶にしづめ花曇り


春うらら

2012-04-15 11:15:48 | 日記・エッセイ・コラム

お取り寄せのカレー粉を使ったら
なかなか結構に仕上がった。
今回はラード作りから始めたので
少々手が込んでおり
昼夜3日間ポークカレーを食べている。

庭の桜が満開をむかえ
気分のよい朝。
友人が草もちを届けてくれる。
先ず仏壇へ一個。それから一服の緑茶と戴く。
体の中を緑の風が吹き抜ける。

天気に左右され、人の善意にぬくもり
ほんのちょっと、ふとしたことから、
うれしくなったり、ゆたかになったり 
人の心というものは、まことにデリケート。
この当たり前のことが、
ようやくこの歳になって理解できるようになった。

ここまでには随分と時間の掛かることで、
途中たくさんの犠牲もあった。

姫たちが足元にすり寄ってくる。
〈 いい子だね いい子だね 〉 
頭を撫でながら声掛ける。
すると、ほんとうにいい子になってくるから不思議。

カメムシがガラス窓を這っている。
これだって粗末に扱うと
しっぺ返しがひどい!
やさしく、そっと。

 歓喜これ木々の蕾の日を浴びて


鯵のたたき

2012-04-12 17:31:25 | 日記・エッセイ・コラム

庭の辛夷が咲き始め
ようやく桜もほころんできた。

こんな気持ちの良い日は銀行へいこう。
・・・・溜まっていたものの支払いに。

客はいない。
円の変動の数字が青く明滅している昼下がりの
のどかな銀行。
風邪引かないようにと
行員から声掛けられてちょっぴり嬉しい
春の日のひと時。

そろそろ旬の鰹でもと思ったが
〈今日はあまり良いものがない〉と魚屋の大将。
アジのたたきを勧められる。

海なし県のむかし、魚と言えば
塩鮭とさがんぼ(鮫の肉)ぐらいしか並んでいなかった。
たとえアジとはいえ
こんなに新鮮なものは食べられなかった。

  *
さがんぼ=皮を剥いたものをぶつ切りにして
           醤油・砂糖・酒で煮る。冬場に食べる
           ことが多く、煮こごりが美味。

 告げやうか黙しゐやうか花の下


百人百様

2012-04-09 12:02:25 | 日記・エッセイ・コラム

いつの世も選挙戦が終わると
勝った方は〈 良識が勝った 〉 と歓喜し
負けた方は〈 良識が通じなかった 〉 と嘆く。
おい、おい、
良識を自分サイドのものだけにしないでくれ。

正義は人の数だけあって
フセインはジハードの旗を掲げ
ブッシュは聖戦の旗を掲げともに正義の戦をした。

ファシズムも極左も
自分の正義に凝り固まった思想。
なかなか容易には受け入れられてもらえない。

いわんや、首長選挙ともなると 
町を二分してしまう訳で
一方を良識の集団、
かたやアンチ良識の集団として色分けするのは
たいへん尊大なことで危険である。

十人十色、百人百様、千差万別、多種多様、多士済々
いろんな考えや思いがあってこそ
切磋琢磨され互いに成長していくのだ。

 春の夢そこはかとなく残りたる