ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

2012-10-19 23:33:52 | 日記・エッセイ・コラム

山陰より種なし平柿が
大きな段ボールで送られてきた。

腹を冷やすので
ぼくはあまり食べないようにしているが 
これは別格である。

関東の柿は舌にざらざらして
いかにも腹に良くない気がするが 
この種なし平柿の果肉は
メロンやマンゴーのように滑らかで優しい。

薄く切って野菜サラダに混ぜて食べる。
特にルッコラとの相性がいい。
ルッコラの苦みと柿の甘さが絶妙である。
自家製胡麻ドレッシングをかけて。

21日のケーナ・コンサートのスタッフが
餅を届けてくれた。
搗きたてのまだ柔らかい餅。
彼は蕎麦打ちも得意で
コンサートが終わったら
演奏家たちにふるまうのを楽しみにしている。

 柿たわわ此れより会津西街道


りんごの詩part2

2012-10-18 11:46:43 | 日記・エッセイ・コラム

  りんご

     りんごがある
     一つ卓上に

     食わずにみている
     ずっと

     永遠がながれ
     暗赤色の
     ダークマターがある*
     卓上に

     淫靡な匂いを放ちながら
     膨張
     原初の罪穢がある
     卓上に

     りんごがある
     りんごの中にわたしがある
     わたしの中にりんごがある

     遠くで カミナリの音

 *ダークマター:暗黒物質

 

         
林檎むく介護疲れのほつれ髪


りんごの詩

2012-10-17 12:44:39 | 日記・エッセイ・コラム

 近隣5クラブの合同例会に出席した。
どこのクラブも会員の減少に頭をいためている。

これはロータリークラブに限ったことではなく 
本日卓話者の地元青年会議所理事長の話でも
現在の会員数は14名だという。
私が理事長(35年前)の時は
60余名の会員を擁していた。

他にも多くの任意団体が会員の減少に
歯止めが効かないようだ。

理由は幾つもあるが
若い世代の人たちがグループ活動を厭うようになった。
大学の周辺から喫茶店と雀荘が消えたのも
その顕著な事実であろう。
コミニュケーションが苦手で
独り遊びを得意の若者がどんどん増えているのだ。


 

          りんご

     碧空に手を突っ込んで 

     りんごを捥ぐ

     ずしっと応える蜜のおもさ 

     捥ぎながら 

     エデンの罪がよみがえり 

     風の中に

     むかしのひとの声を聞く

  代わる代わるりんごを齧り夜のベンチ


赤い林檎に唇よせて

2012-10-11 12:57:44 | 日記・エッセイ・コラム

切り絵のように
青空に貼りついている柿の赤。
モズを先頭に
朝早くから小鳥たちがやってくる。


赤い色は
動物たちの関心を引き
自分の種を遠くに運ばせる効果がある。
花も果実も熟すと赤くなるのはちゃんと理由がある。

赤ちゃんが赤いのも周囲の愛を一心に得るため。

小鳥のオスもメスを誘うのに派手派手になる。
(美男子とは程遠い人間のオスが口紅を塗り 
 羽ひらひら 肌をやたらに露出させているが
 あれはいけない、グロテスク。)

大分寒くなってきたので深紅のマフラーを巻く。
わたしのお気に入りだが 
やはり周りの関心を引こうという
魂胆が働いているかも・・・・・。

赤は太陽の色。
赤は生命の色。
赤は情熱の色。
赤は元気の色。
赤は突撃の色。


      
百舌鳴くやぎっくり腰は如何かと


泣きっ面に蜂

2012-10-08 12:29:42 | 日記・エッセイ・コラム

弱り目に祟り目とはこういうことか。

ギックリ腰で苦しんでいるところに併せて
スーパー便秘に襲われる。

薬を飲んでもだめ。
石の壁のようなものに阻まれて
浣腸も奥に進めず悪戦苦闘。

歯を食いしばり 
脚ふんばって がんばる。
がんばりながら 
ああ、赤ちゃんはこうして生まれてくるのか・・・・・

外はすっかり秋だというのに 
何とも情けないわたし。

今年は梨や葡萄に恵まれて
あちこちから戴く。
中でも桃太郎ブドウというのは凄い!
シャインマスカット、瀬戸ジャイアンツとも呼ばれ 
まさにキング・オブ・ザ・ブドウ。

翡翠色の大きな粒で皮ごとパリッと戴く。
十粒も食べれば十分満足である。

 ぶだう食ぶ爪うつくしく濡れてをり