皆さま風邪はひかれていませんか?
喉が腫れたり咳が出たり…
こういう風邪もつらいですよね。
私の実家長野では子供のころからこの時期には
「カリンの砂糖漬け」を食べていました。
お茶うけに出てくるのです。
カリンは「喉に良い」「咳止め」などと言われていました、
これはよく聞かれると思います。
まずは、そのカリンについて。
先日、我が老師にカリンのことを質問する方がいました。
一緒にいた私は「カリン」を説明するのに
中国名ではなんと言っていいのかわからず困ったので…
その後、調べてみました。呼び方は…少々複雑なようです…
生薬の「木瓜」
木瓜(モッカ)はボケの成熟果実のことを言うのですが、日本薬局方外生薬規格では、バラ科のカリン(花梨)の果実を、木瓜(モッカ)と規定しているのです。日本ではこれも木瓜(モッカ)として流通しているのだそうです。でも実際は違うものという認識を持ちましょうとのこと。
ちなみに、カリン(花梨)は光皮木瓜ともいわれ、中医学的には、去痰作用で、日本でも咳止めとして広く用いられています。
鎮咳、鎮痛、喉の炎症等に使います。
ヨーロッパで栽培されているマルメロの果実もカリンによく似ていて、日本ではカリンと呼ばれ売っていますが違うものです。(これは長野の叔母に注意されたことがあります…「使うのはマルメロじゃないからね!」と)
カリンの中国の生薬名は、榠櫨(メイサ)で、果実の表面に光沢があるので光皮木瓜とか唐木瓜などといいます。
日本では、先述のように薬局でカリンのことを木瓜と称してますので混乱しています。
あと、台湾や中国では、木瓜といえば、パパイヤのことを指し、これの生薬名は香木瓜と言うそうです。
つまり…
日本では「ボケ」も「花梨(カリン)」も“木瓜”と言われていているが、これらは別のものである。
日本で“花梨(カリン)”として売られているものでも、「マルメロ」は「カリン」とは別物である。
中国で“木瓜”と言うと「パパイヤ」の事をさす場合が多い。
いろいろと書きましたが、自分用のメモとして残したいので日記に書きました。
カリンが手に入る方はこれからの時期に風邪予防としてカリン酒や蜂蜜漬け、砂糖漬けにチャレンジされてみてはいかがでしょうか?
喉のケアでおすすめのものは・・
「川貝枇杷膏」
成分は、
枇杷葉(ビワヨウ)、陳皮(チンピ)、百合(ユリ)、杏仁(アンニン)、
菊花(キッカ)、甘草(カンゾウ)、茯苓(ブクリョウ)、麦冬(バクトウ)、
桔梗(キキョウ)、乾姜(カンキョウ)、蜂蜜(ハチミツ) 等
中華食材屋さんにも売っています。
そして民間療法!
梨エキス(秋梨膏)
梨を皮や種ごとぶつ切りにしてひたひたのお水とともに煮ます。その後、ざるで濾して汁を飲みます。これでも良いですし、汁をもう少し煮詰めてもいいです。
中国では、「秋梨膏」というものがあり、多くの家庭に常備され、秋冬にかけては風邪の予防のためにも毎日のように飲んでいるようです。咳止め痰きりに良いですよ。
蜂蜜大根
大根をサイコロくらいに切って瓶やタッパに入れて、蜂蜜をひたひたになるくらいまで入れます。そのまま一晩置くと大根のエキスが出てきます。それをおちょこで一杯くらいずつ飲みます喉に違和感がある時など良いですよ!
ジンジャーコーラ
これは、中国の南の方でやっている風邪の予防法だと聞きました。コーラと干した生姜のスライスを鍋に入れて煮立てます。それを飲みます!意外とおいしいです!なんでも、コーラの中に入っている成分が効くらしいですよ。(ただ、この方法。昔、試した程度で最近はやってていません)
また、他のおすすめ養生法は・・・
足湯
首を温める
特に寝る時には首に何か巻いてください。
マスク
言うまでもなく…風邪予防に。
他にもいろいろあるとおもいますが、
それ以前に
ちょっと考えてほしいこともあります。
それは…
同じ環境にいるのに
風邪をひく人とひかない人がいるのはなぜか…
そう、免疫力アップも重要なことですね。
日々の疲れをしっかりとれるように、
寝る前に震動臥功(ゴキブリ体操)なども良いですし、
還童功もおすすめです!
年末に向けてあわただしくなってくるかと思いますが、
どうか快適な時間を過ごせますように!