2月18日は「雨水(うすい)」です。
“雪は雨に変わり、氷は溶けはじめ水となる頃・・・”
春になって2番目の節気ですが、まだまだ寒い日もあります。
日本文化いろは事典さまより
雨水とは、雪が雨に変わり雪解けが始まるという日で、忍び寄る春の気配に草木が蘇るという意味があります。
とはいえ東日本ではまだ雪が深く、関東・東海地方にあたっては、この時期から雪が降り始めるそうです。
いつも書いていますが、気温の変化も激しい時期です。
冬や春先の頃は「三寒四温」と言われますからね。
参考までにウィキペディアさまより
三寒四温(さんかんしおん)とは冬季に寒い日が三日ほど続くと、そのあと四日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象。朝鮮半島や中国北東部に典型的に現れる現象で、日本でもみられる。一般に寒い日は晴れで、暖かい日は天気が悪い。
もともとは中国北東部や朝鮮半島における俚諺であって、シベリア高気圧の勢力がほぼ7日の周期で強まったり弱まったりするからと考えられている。
しかし、日本付近の天候はシベリア高気圧だけでなく、太平洋の高気圧の影響も受けるので、三寒四温が日本でははっきりと現れることはなく、一冬に一度あるかないかという程度である。そのため近年では本来の意味から外れて、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化、という意味合いで使用されることが多くなっている。
自然界の変化が激しいということは、身体への影響も変化が激しいわけで・・・
皆様、自分にあった養生を、ぜひ。
いつものように二十四節気養生さまより
公历每年二月十八日前后为雨水节气。雨水,“斗指壬为雨水,东风解冻,冰雪皆散而为水,化而为雨,故名雨水。”雨水不仅表示降雨的开始,也表明雨量开始多。
随着雨水节气的到来,雪花纷飞,冷气浸骨的天气渐渐消失,而春风拂面,冰雪融化,湿润的空气、温和的阳光和萧萧细雨的日子正向我们走来。杜甫有诗云:“好雨知时节,当春乃发生。随风潜入夜,润物细无声。”诗人生动描述了春天是万物萌芽生长的季节,需要雨水的时候,它就来了,这春雨伴随着和风,当夜幕降临时悄悄地、无声地、细细地下着滋润着万物。诗人用拟人的手法,把雨拟人化,说它“知时节”懂得满足客观需要。在春天万物萌芽生长的季节,正需要雨水的时候,雨就下起来了。一个“好”字,不但赞美“雨”,同时也赞美那些为需要帮助的人送去及时雨的人。诗人盼望这样的“好雨”,喜欢这样的“好雨”。
人们常说:“立春天渐暖,雨水送肥忙。”一年之计在于春,春季如何看雨水。对农民来说,雨水正是小春管理、大春备耕的关键时期,而我们的生活也充满了新的希望。
根据雨水节气对自然界的影响,联系到养生篇中我着重强调雨水节气“调养脾胃”的重要性。因为中医认为,脾胃为“后天之本”,“气血生化之源”,脾胃的强弱是决定人之寿夭的重要因素。明代医家张景岳提出:“土气为万物之源,胃气为养生之主。胃强则强,胃弱则弱,有胃则生,无胃则死,是以养生家必当以脾胃为先”。(在五行与五脏的关系中,五行中的土对应于五脏中的脾)《图书编-脏气脏》指出:“养脾者,养气也,养气者,养生之要也”。可见,脾胃健旺是人们健康长寿的基础。
春天之肝木何以与脾土相关?五行学说在中医学的应用中,以五行的特性来说明人体五脏的生理功能。肝属木,木性可曲可直,条顺畅达,有生发的特性,故肝喜条达而恶抑郁,有疏泄的功能。脾(胃)属土,土性敦厚,有生化万物的特性,脾又有消化水谷,运送精微,营养五脏、六腑、四肢百骸之功效,为气血生化之源。其五脏在生理上相互联系,在病理上相互影响。在五行相生相克关系传变中,木旺乘土,即肝木过旺克伐脾土,也就是说由于肝木疏泄太过,则脾胃因之而气虚,若肝气郁结太甚,则脾胃因之而气滞,两者皆肝木克脾土也。《难经》称为“逆传”即肝病传脾。所以,春季养生中既要注意春季阳气生发的特点,扶助阳气,又要避免伤及脾胃。
中医学称脾胃为“水谷之海”,有益气化生营血之功。人体机能活动的物质基础,营卫、气血、津液、精髓等,都化生于脾胃,脾胃健旺,化源充足,脏腑功能才能强盛;脾胃又是气机升降运动的枢纽,脾胃协调,可促进和调节机体新陈代谢,保证生命活动的协调平衡。而人身元气是健康之本,脾胃则是元气之本。元代著名医家李东垣提出:脾胃伤则元气衰,元气衰则人折寿的观点。在他的《脾胃论》中:“真气又名元气,乃先身生之精气,非胃气不能滋”。并指出:“内伤脾胃,百病丛生”。说明脾胃虚弱是滋生百病的主要原因。
《本草衍义总论》说:“夫善养生者养其内,不善养生者养其外。养外者实外,以充快、悦泽、贪欲、姿情为务,殊不知外实则内虚也。善养内者,使脏腑安和,三焦各守其位,饮食常适其宜。”由此可知,脾胃是生命之本,健康之本,历代医家、养生家都很重视脾胃的护养。现代医学实验证明,调理脾胃能有效地提高机体免疫功能,防老抗衰。
调养脾胃的具体方法可根据自身情况有选择地进行饮食调节、药物调养和起居劳逸调摄。
饮食调节:春季气候转暖,然而又风多物燥,常会出现皮肤、口舌干燥,嘴唇干裂等现象,故应多吃新鲜蔬菜、多汁水果以补充人体水分。由于春季为万物生发之始,阳气发越之季,应少食油腻之物,以免助阳外泄,否则肝木生发太过,则克伤脾土。唐代养生学家孙思邈在《千金方》中说:“春七十二日,省酸甘,以养脾气”。五行中肝属木,味为酸,脾属土,味为甘,木胜土。所以,春季饮食应少吃酸味,多吃甜味,以养脾脏之气。可选择韭菜、香椿、百合、豌豆苗、茼蒿、荠菜、春笋、山药、藕、芋头、萝卜、荸荠、甘蔗等。
《千金月令》:“正月宜食粥,……一曰地黄粥,以补肾。”(鲜地黄150克,捣汁备用,粳米50克洗净,冰糖适量,同入锅中加适量水,煮成粥后,将鲜地黄汁倒入粥内,文火煮20分钟即好。)二曰防风粥,用以祛四肢之风。取防风一份,煎汤去汁煮粥。三曰紫苏粥,取紫苏一份,炒至微黄,略有香气时,煎汁煮粥。”少吃生冷粘杂食物,以防伤及脾胃。
药物调养:要考虑脾胃升降生化机能,用升发阳气之法,调补脾胃。可选用沙参、西洋参、决名子、白菊花、首乌粉及补中益气汤等。
精神调摄:“凡愤怒、悲思、恐惧,皆伤元气”,因此在精神调摄方面要静心寡欲、不妄作劳,以养元气。
起居劳逸调摄:起居有常,劳逸结合。即顺应自然,保护生机遵循自然变化的规律,使生命过程的节奏,随着时间、空间和四时气候的改变而进行调整,使其达到健运脾胃,调养后天,延年益寿的目的。
忌食食物:正月忌食羊肉、狗肉、雀肉,不得生食葱蒜,花生宜煮不宜炒。
日本語
西暦の毎年2月18日前後は雨水の節気である。雨水については、「斗が壬を指すことが雨水であり、東風が凍を解して、氷と雪が全て解けて水になり、変化して雨になり、そのために、雨水と呼ばれる」。雨水は降雨のはじまりを示すだけでなく、降水量が増え始めることを示している。
雨水の節気の到来に従い、雪が降りしきり、寒気が骨にしみる天気はだんだん消えて去っていき、春風が頬をなで、氷と雪が解けて、湿っぽい空気、ぽかぽかとした日射し、しとしとと降る小雨の日が訪れてくる。杜甫の詩に「好雨時節を知り、春に当たって乃ち発生す。風に随って潜かに夜に入り、物を潤して細にして声無し」(春夜雨を喜ぶ)という二句がある。詩人は春は万物が芽生え、生長する季節であることを端的に表現し、降水を必要とする時に、それが訪れ、この春雨は暖かい風を伴って、夜のとばりが訪れる時に、しとしとと、音もなく、ぱらぱらと降って万物を潤している、としているのである。詩人は擬人的手法で、雨を擬人化し、それを「時節を知る」ように客観の必要を満たすことを知ると言っているのである。春には万物が芽生え、生長する春の季節の降水を必要としている時に、雨が降り始めるわけだ。「好」という字は、「雨」を賛美するだけでなく、同時に助けなければならない人のために恵みの雨を届けた人たちをたたえているのである。詩人はこのような「好雨」を待ち望み、このような「好雨」が好きなのであった。
人々が常に言っているように、「立春になると天気がだんだん暖かくなり、雨水になると肥料運びで忙しくなる」。一年の計は春にあり、春季がどうであるかは、雨水を見るべきである。農民にとって、雨水はまさに小春は農作業の手順をつけ、大春は耕作の支度をする重要な時であり、われわれの生活も新しい望みに満ちるわけである。
雨水の節気の自然界に対する影響に基づいて、養生篇の中で私は雨水の節気に「脾臓、胃を保養する」重要性を重点的に強調することと結び付けている。脾臓、胃は「後天的にそなわった本」で、「血、気の発生変化の源」であり、脾臓、胃の強弱は人が長生きするか若死するかを決定する重要な要素だと漢方医は考えているからである。明代の医家張景岳は、「土の気は万物の源であり、胃の気は養生の主である。胃が強ければ強くなり、胃が弱ければ弱くなり、胃があれば生きており、胃がなければ死んでおり、養生家であれば脾臓、胃を重視しなければならない」。(五行と五臓の関係の中で、五行の中の土は五臓の中の脾臓に対応する)「図書篇・臓気臓徳」は、「脾臓を保養すれば、気を養い、気を養うことは、養生のかなめである」と指摘した。これから見ても分かるように、脾臓、胃の健康は人々の健康・長寿の基礎である。
春の肝臓(木)はどうして脾臓(土)と関係があるか。五行の学説は中医学の応用の中で、五行の特性で人体の五臓の生理機能を説明する。肝臓は木に属し、木の性は曲げてもまっすぐにしてもよく、順調で円滑で、発生の特性があり、したがって肝臓は順調を好み、鬱憤をきらい、疎通・排泄の機能がある。脾臓(胃)は土に属し、土の性は重厚で、万物を発生変化させる特性があり、脾臓は水と穀物を消化し、精微を運び、五臓、六腑、四肢、体に栄養をあたえる効果があり、「気、血の発生変化の源」となっている。その五臓は生理の面で互いにつながり、病理の面で互いに影響し合っている。五行の相生相克の関係の変化の中で、木が盛んになれば土に乗じ、つまり肝臓(木)が盛んになりすぎれば脾臓(土)に克ち、つまり肝臓(木)の疎通・排泄がオーバーになるため、脾臓、胃はそのために気が虚となし、もしかんしゃくが鬱積しすぎれば、脾臓、胃はそのために気がとどこおり、両者はすべて肝臓(木)が脾臓(土)に克つことになる。「難経」は「逆転」と称し、つまり肝の病気は脾臓に伝わる。したがって、春季の養生の中で春季の陽気の発生の特徴に意をくばり、陽気も助ければ、脾臓、胃を傷つけることも免れるようにしなければならない。
中医学は脾臓、胃を「水、穀物の海」と呼び、気、血のめぐりをよくする機能がある。人体の機能の物質的基礎、栄養、気、血、唾液、精髄などは、脾臓、胃に化生し、脾臓、胃は元気旺盛で、源が十分で、臓腑の機能が盛んになることができる。脾臓、胃は体の運動の中枢でもあり、脾臓、胃が調和すれば、体の新陳代謝を促進、調節し、生命活動のバランスを保つことができる。体の元の気は健康の本であり、脾臓、胃は元の気の本である。元代の著名な医家李東垣は、脾臓、胃が傷つけば元の気が衰え、元の気が衰えるならば人の寿命が縮まるという観点を打ち出した。彼の「脾胃論」の中で、「真の気は元の気とも呼ばれ、体の生む精気で、胃の気がなければ補給することができなくなり」、「脾臓、胃に障害が生じるならば、さまざまな病気にかかる」と指摘した。脾臓、胃の虚弱がさまざまな病気を誘発する主な原因であることを物語っている。
「本草衍義総論」は、「養生に長じた者はその内を養い、養生に長じていない者はその外を養う。外を養う者は実に外で、気持ち、喜び、貪欲、容貌、情をつとめとする、外が実であれば内が虚であることを知らないのである。内を養うことに長じた者は、臓腑を安定させ、三焦はそれぞれその位を守り、飲食は常に適する」と書いている。これから見ても分かるように、脾臓、胃は生命の本、健康の本であり、歴代の医家、養生家は脾臓、胃の保養を重視している。近代医学の実験が立証しているように、脾臓、胃を保養すれば体の免疫機能を効果的に高め、老化を予防することができる。
脾臓、胃を保養する具体的な方法はみずからの情況に基づいて飲食の調節、薬物の養生、日常生活の調節を選択的に行うことである。
飲食の調節 春季の気候が暖かくなり、風が多くなり、物が乾燥し、しばしば皮膚、口、舌が乾燥し、唇は乾いて裂ける現象が現れ、そのために、新鮮な野菜、果物を多く摂取し、体の水分を補充すべきである。春季は万物の発生のはじまりであるため、陽気が発生する季節に、脂っこい物の摂取は少なめにすべきで、陽の外への排泄を避け、さもなければ肝臓(木)の発生がオーバーとなり、脾臓(土)を傷つけることになる。唐代の養生学者孫思繝は「千金方」の中で、「春は72日で、酸を省いて甘を増やし、それによって脾臓の気を養う」と書いた。五行の中で肝臓は木に属し、味は酸で、脾臓は土に属し、味は甘で、木は土に勝つ。そのため、春季の飲食は酸味を少なめにすべきで、甘味を多く取り、それによって脾臓の気を養う。ニラ、香椿、ユリ、エンドウの若葉と茎、シュンギク、ナズナ、春のタケノコ、ヤマイモ、レンコン、サトイモ、ダイコン、クログワイ、サトウキビを選ぶことができる。
「大金月令」 「正月はかゆを食べなければならず、……第一は地黄のかゆを食べて、腎臓を補う。(新鮮な地黄150グラム、汁をとって必要に備え、うるち米50グラムをきれいに洗って、氷砂糖を適量ナベに入れて、適量の水を加え、かゆ状になってから、新鮮な地黄の汁をかゆの中に入れて、とろ火で20分煮るとよい)。第二は防風のかゆを食べ、四肢の風を取り除くことである。防風一人分を取って、煎じて汁を取ってかゆを煮る。第三はシソのかゆを食べることで、シソの一人分を取って、淡黄色になるまで煮て、少し香りが立つ時に、汁でかゆを煮る」。生ものや冷たいもの、様々な食品を少なめに取り、脾臓、胃が傷つくことを防ぐ。
薬物の養生 脾臓、胃の昇降変化の機能を念頭に置くべきで、陽気を発生させる方法を使って、脾臓、胃を保養し、補う。沙参、西洋ニンジン、決名子、白いキクの花、何首烏の粉末および補中益気湯などを選ぶことができる。
精神の保養 「およそ憤怒、悲しみ、考えすぎ、恐怖感は、元の気を傷つける」ことになり、そのため、精神保養の面で心を静めて寡欲であることに努め、働きすぎないようにして、元の気を養う。
日常生活の労働と休息の保養 日常生活は正常を保ち、労働と休息を結び付ける。つまり自然に順応し、体が自然の変化の法則に従うことに努め、生命のプロセスのリズムを時間、空間、四季の気候の変化に従って調整し、脾臓、胃を丈夫にし、後天的に養われた本を保ち、寿命を延ばす目的を達する。
食あたりになりやすいもの 正月にはヒツジの肉、イヌの肉、スズメの肉を食べず、生ネギ、ニンニクを食べてはならず、落花生は煮たもののほうがよい。