紅葉のメタセコイア

紅葉のメタセコイア

杉の仲間と思われる木がシックに紅葉していた．
紅でも茶でもないその中間，赤銅色ともいえる色にである．
その色は日の光を浴びて黄金色の輝きにも見えた．

常緑樹である杉が紅葉するのも変だな，
なんの木かなと思いながら紅葉を写真に撮る．
調べて見るとメタセコイアの木のようである．
メタセコイアはスギ科メタセコイア属で,
和名としてアケボノスギと命名されている．
やはり杉の仲間のようである．

メタセコイアは1941年に化石としてはじめて発見され，
その後日本各地で発見されている．
300万年～100万年前には日本にたくさん生えていた木のようである．
1945年に中国四川省でこの木が見つかるまでは
現在，生きているものは存在しないと思われていた．
100万年前からほとんど進化がなく，生きている化石ともいわれる．

樹形が美しく，見映えがよいこともあり，
いまは，公園や街路樹として各地に植栽されている．
韓国ドラマ「冬のソナタ」にもメタセコイアの並木道が
重要な場面として登場している．
観光名所にもなっているようである．

12月を向えたが，日がでている日中はまだ暖かく感じる．
しかし，日が落ちると急に風が冷たく寒さを感じる．


　落日や街灯のした枯葉舞う