行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ジャーマンアイリス

2010-05-21 21:09:12 | Weblog



増えすぎて邪魔にしている我が家のジャーマンアイリス,
それにもめげず今年はたくさんの花を咲かせています。
その花に傷みのない多分生まれて間もない
アゲハチョウ(ナミアゲハ)がとまっていました(写真上)。
花びらも蝶の羽も日の光を受けて,透けて見えるようです。
のんびりとした5月の一日です。

5月になり,道を歩いていますと
今年はジャーマンアイリスの当たり年でしょうか,
花がとてもきれいで,見事に思えます。
そしていろいろ見るとその花色の豊富さに驚かれます。
別名ドイツアヤメの名があるように,アヤメ科の植物,
日本のアヤメ科の代表が花菖蒲なら,
西洋のアヤメの代表はジャーマンアイリスといえます。

広地なるドイツアヤメの豪華なり

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菖蒲(あやめ)の花

2010-05-20 22:18:10 | Weblog




銀座で会合があり,すこし時間が余ったので,
何年かぶりの「銀ぶら」をしてみました(5/14)。
三越を過ぎてすぐ,多分ミキモトのビルだと思いますが,
通りに面して,菖蒲(あやめ)がたくさん咲いていました。
4,5坪ほどの空間だと思いますが,
黒い大理石のグランドに10ほど開けられた穴の中に
あやめが10本程度ずつまとめて植えられ,
それぞれすっと伸びた緑の茎に,真っ直ぐ上を向いた蕾,
そして濃紫の花が上品に咲いています。
西洋的なビル,石の中に,なにかとても日本らしさを感じるあやめ,
それがとても調和がとれており,足を止めて眺めていました。

あやめはアヤメ科アヤメ属の多年生草本,
「いずれあやめかかきつばた」と昔からいわれるように,
カキツバタやハナショウブにとてもよく似ており,
一見で,区別するのは難しいようです。
アヤメは花に編目模様があるのが特徴で,
カキツバタやハナショウブには編目模様なく,そこで区別ができるようです。
また,カキツバタやハナショウブは湿地を好みますが,
アヤメは湿地でなくても生育します。
真っ直ぐ,すらりと伸びる茎,
乱れることなく,すくっと上を向き,緑の服から紫の顔を覗かせる蕾,
姿勢よい着物姿の女性を連想させます。
写真は5月15日,稲城市内にて,
あやめの紫も濃紫と薄紫があるようです。

美しき直線の妙あやめかな
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木香薔薇の樹?

2010-05-19 23:02:40 | Weblog


高さ7,8mほど,新緑に覆われた樹にたくさんの白花が咲き誇っていました(写真上)。
見たことのない樹です。
小さなバラのような花がたくさんついています。
なんの樹なのか確かめたくて,近づいてみました。
白い花は木香薔薇(モッコウバラ)に似ています。
どうも,モッコウバラが四方八方に伸び,樹に絡みつき,花を咲かせているようです。
ここまで,成長するには,5,6年はかかるでしょう,
よく枝を伸ばしたモッコウバラです。

モッコウバラはバラ科の常緑つる性低木,
花色は白と黄色があり,八重の黄色が最も多く見られます。
強健で病気にも強く,棘のないこともあり,
近年,庭の花としてよく利用されています。

写真下は我が家のモッコウバラ,5,6年前に植え,
一度は枯れかけた樹ですが,復活し,
今年はきれいな花をたくさん咲かせています。
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松葉海蘭(マツバウンラン)

2010-05-18 21:16:54 | Weblog



いろいろな草が伸び,すっかり青々と姿を変えた道端の土地,
ひょろひょろと伸びた茎の先に薄紫色の小さな花をつけ,
一見頼りなさそうな草がその存在を主張していました。

ゴマノハグサ科の松葉海蘭(マツバウンラン)です。
北アメリカ原産の帰化植物で4月~6月,
河原,造成地,道端などに20~60cmの細い茎を伸し,花を咲かせます。
茎に直接花がつき,葉がないように見えますが,
根元に近いところに細い松の葉に似た葉があり,
花が海蘭に似ているのでマツバウンランの名がつけられています。
また,昨日にアップした同じゴマノハグサ科のリナリアにもよく似ています。
それにしても分類の根拠はよく分かりませんが,ゴマノハグサ科は幅広い,
トキワハゼやムラサキゴケのような小さな草から
大きな木本である桐までがゴマノハグサ科とされています。

以前は関西地区限定で見られた草だそうですが,
最近は勢力を関東にも伸し,
道端,芝地などに5月初旬からよく見つけることができます。
細く,か弱そうな外見とは違い,けっこう強い植物のようです。

今日は汗ばむような陽気の東京でした。
昔からのなじみで,本部に出かけた際には,よく昼飯を食べる中華定食屋さん,
タンメン,モヤシラーメンがおいしく,それを注文することが多いのですが,
今日はなぜか自然に冷やし中華をたのんでいました。

けふからの冷やし中華をたのみけり
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リナリア(姫金魚草)

2010-05-17 22:43:06 | Weblog



歩道の脇の花畑に色とりどりのリナリアが
花穂いっぱいに花をつけ,咲いていました。
明るいパステルカラーの花が,春の日に美しく輝いて見えます。
特に,黄色と紫の混合色はきれいに思えました(写真下)。

リナリアは姫金魚草とも呼ばれ,
同じゴマノハグサ科の金魚草に似た,
それより小さめの花をたくさん花軸に咲かせます。
明るく,色とりどりに咲くリナリア,
夕べの夜更かしのせいでしょうか,
すっかり暖かくなった季節のせいでしょうか,
じっと眺めているとふと眠りの世界に引きずりこまれそうになります。

春の日やまぶた重たく白昼下
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桐の樹,桐の花

2010-05-16 20:35:05 | Weblog
 桐の花

 2月の桐の樹

1月ごろでしょうか,時々通る道路の脇,
葉がすっかり落ちた裸木に薄茶色の実らしきものがたくさんついている樹がありました。
そのときはなんの樹だろうといましたが,
5月15日,その樹に,薄紫の花が咲き,おおきな桐の葉が出ていました(写真上)。
やはり桐の樹だったようです。きれいな花が咲くものです。

桐はゴマノハグサ科の落葉広葉樹,10~15mに成長する高木です。
質のよいタンス材になるところから,
昔は女子が生まれると庭に苗を植えたようです。
嫁に行く時にタンスを作り,嫁入り道具にするためです。
また,毎年,春になるときれいな花を咲かせます。
まさに一石二鳥になるわけです。

写真下は今年2月,鹿児島旅行で撮った桐の木です。
樹のりっぱさと,薄茶色の実らしきもののおもしろさに引かれ,写してみました。
今回花を見,花の咲き方を見るとその実らしきものは,
多くは蕾で,いくつか,少し大きめの粒が昨年の実の殻が残りのようです。

一時暑いと思える日が何日か続き,このまま夏に突入かと思いましたが,
先週は4月上旬の陽気に戻ってしまいました。
東北地方などではかなりの積雪もあり,冷害が心配されているようです。

夏服にいつに変えよか桐の花
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紫欄(シラン),海老根欄(エビネラン)

2010-05-15 23:00:11 | Weblog




昨日の金蘭,銀蘭に続き,今日の題目は紫蘭(シラン)と海老根蘭(エビネラン)です。
両者とも花壇の花としても見られますが,もともとは野生の日本の蘭なのです。
金蘭の花色は,実際は黄色,銀蘭は白色なのですが,
紫蘭は文字通り鮮やかな紫,赤紫色の花が咲きます。
紫蘭は,蘭にしてはとても栽培しやすく,繁殖力も高く,
5月の今頃になると,庭の片隅,道路の端などによく認められます。
群生して咲いていることが多いですが,花色が原色すぎるからなのか,
あまりにも多く咲いているからでしょうか,あまりきれいに思えません。
しかし,アップにしてみるととてもきれいな花なのです(写真上)。

写真下,黄エビネ,実家の庭に咲いていました。
3,4年前,母が知り合いからもらって植えておいたもののようです。
毎年増えているとのことです。
この蘭も比較的栽培しやすいようです。
黄エビネは普通のエビネに比べ大型で,花も大きめで,
ちょっと目はキンランに似ています。
エビネ類も,自生のものは乱獲等によりきわめて減少しているそうです。
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金蘭・銀蘭

2010-05-14 21:56:57 | Weblog



キンラン,ギンランこう書いて見て,
以前コマーシャルなどにも出て,人気を博した
きんさん,ぎんさんという双子の長寿のおばあさんの
いかにも日本人という素朴な笑顔,姿を思い出しました。

キンラン,ギンランともにラン科キンラン属の山草で,
昔は山や丘陵の林の中に当たり前に見られた和蘭だったようです。
1990年頃から,開発あるいは野草ブームによる乱獲により,
急激に減っており,いまは絶滅危惧種に指定されています。

キンラン,ギンランなどのランは栄養(炭素源)を供給してくれる
菌根菌といわれる特殊な菌の存在下で生育します。
そして,この菌は樹木と共生しており,林の中の土壌に存在しています。
したがって,林の中の特殊な土壌下でないと生育できないことになります。
エビネランのように園芸用として栽培し,増やすのは不可能のようです。

稲城中央公園の自然林の中に10株ほどのキンランが咲いていました。
「キンランが生えています。持ち帰らないでください」
と小さな立て札が立てられた奥に,
木漏れ日を受け,落ち葉の中に,
黄色の花がまさしく金色に輝いていました(写真上,中5/8)。
多分,純粋な自生ではなく,公園で保護しているものと思われますが,
実際のキンランを見るのは初めて,その美しさに感動です。

写真下はギンラン,くしくも5月8日,キンランを見たすぐあとです。
これは多分自生しているものだと思いますが,
人通りの少ない里山の林の中,雑草の中に白い花を咲かせていました。
見つけたときはまさかのことに,うれしさとびっくりの思いです。

木漏れ日の金欄金の色に咲く

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ワスレナグサとキュウリグサ

2010-05-13 20:52:36 | Weblog
 キュウリグサ


ドイツの古い伝説話をもとに付けられた「Forget-me-not」
の名前で知られるワスレナグサ,
漢字名も勿忘草,ロマンチックな匂いを漂わせる花です。
基本種は明るい青色,一つ一つは直径1cmほどと小さい花ですが,
中央の黄色が効果的でより美しく見えます。
野にも存在しているようですが,
園芸用として花壇などに植えられているのをよく見ます。

春の野によく見られるキュウリグサ,
葉を揉むとキュウリのような匂いがするのでこの名があるとのことですが,
そのキュウリグサの花とワスレナグサの花がよく似ています。
もっとも,キュウリグサの花は直径2~3mm程度,
ワスレナグサにも増して小さな花です。
両者ともムラサキ科,似ていても不思議ではありません。

巡らすは忘れ名草の淡きこと


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欅若葉,楠若葉

2010-05-12 22:30:04 | Weblog




木々の若葉がみずみずしく輝き,風に揺れる5月,
その美しさに感動を覚えるほどです。
散歩の帰り道,欅と楠,どこにでも見られる街路の樹ですが,
その若葉を撮ってみました。

写真上,歩道橋の上から撮った欅の若葉です。
葉と葉の間に小さく紅く見えるのは欅の蕾あるいは花でしょう。
新緑の黄緑色に映え,よりきれいに見えます。

写真下,楠若葉,樹全体が若葉色から萌え出ています。
そこにすこしの紅い新芽も混じり,日に照らされるととてもきれいです。
写真の楠とは違いますが,先日ちょっと立ち寄った明治神宮で見た
拝殿横の大楠の新緑若葉,美しさに感動でした。


夏来たるどこもかしこも若葉かな
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