行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

春野と雉子

2010-05-08 23:01:45 | Weblog
去年はまだ一面の草原でしたが,
今年は新しい住宅が建ち並んでいます。
そんな野原に今年もケーン,ケーンと雉が鳴いていました。
どこにいるのかと,鳴声をたよりに引き返してみますと,
住宅に変った野原と道路を挟んでまだわずかに残されている草原の,
高地に,きれいな雄雉が悠然たる姿を見せていました。
道路を挟んで10mほどの距離に近づいてみましたが一向に逃げる様子はありません。
どうぞ写真を撮ってくださいとばかりに,
タンポポ,カラスノエンドウ,コウゾリナと春の野花が咲きそろう草原の中を,
右に左にファッションショウのように歩いてくれました。

写真上,全身の横姿,
雄雉の羽の模様がこんなにも緻密で色鮮やかだとは,
写真を見てあらためて感嘆です。
春の繁殖時期は他の季節より特に美しくなるようです。

写真中,正面から見ると肩幅もあり肉付きがとてもよいのにびっくりです。
雉鍋など昔から食用にされていますが,この肉付きは食べたくなります。
こちらを見る雉の眼が厳しく,恐く思えます。
開発により,年々生息場所が狭められていく恨みの眼なのかもしれません。

写真下,顔をとらえてみました。
こんどはやさしい眼をしています。
鶏でいうトサカに相当する紅い部分,
雄の象徴なのでしょうか,
繁殖期の春は,冬に比べより大きく,紅さが鮮やかになるようです。

金襴を纏うがごとく春の雉子
開発を愁い悲しや雉子の声

 

コメント
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