行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

花から一月後

2010-05-11 21:42:15 | Weblog

 花から1月後白桃



4月の初旬に満開の花を見た梨と白桃の樹,
ちょうど1月後,子房が膨らみ,実の基が形成されていました(上が梨,下が白桃)。
5月の下旬から6月になると摘果がされ,袋掛けの作業が行われ,
そして,秋のはじめには,あの甘くみずみずしい果実になります。

花散りて楽しみ増すは果樹の花
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都忘れ(ミヤコワスレ)

2010-05-10 22:38:42 | Weblog




庭の木陰にひっそりと都忘れ(ミヤコワスレ)の
紫色の花が咲いています。
とても丈夫な草で,毎年5月の声を聞く頃,決まったように花を咲かせてくれます。
多年草ですので,条件がよければ増えて,群生していくのでしょうが,
木と木の間のわずかな場所に生えるこのミヤコワスレ,
増えもせず減りもせず,毎年5,6輪の花を咲かせます。

ミヤコワスレはキク科ミヤマヨメナ属,
東菊,野春菊の名もあるようです。
群生してたくさんの花をつけているより,
ひっそりと,どこか弱々しく日陰に咲くほうが似合う花です。

寂しき日都忘れの花を愛で
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春野と雉子

2010-05-08 23:01:45 | Weblog
去年はまだ一面の草原でしたが,
今年は新しい住宅が建ち並んでいます。
そんな野原に今年もケーン,ケーンと雉が鳴いていました。
どこにいるのかと,鳴声をたよりに引き返してみますと,
住宅に変った野原と道路を挟んでまだわずかに残されている草原の,
高地に,きれいな雄雉が悠然たる姿を見せていました。
道路を挟んで10mほどの距離に近づいてみましたが一向に逃げる様子はありません。
どうぞ写真を撮ってくださいとばかりに,
タンポポ,カラスノエンドウ,コウゾリナと春の野花が咲きそろう草原の中を,
右に左にファッションショウのように歩いてくれました。

写真上,全身の横姿,
雄雉の羽の模様がこんなにも緻密で色鮮やかだとは,
写真を見てあらためて感嘆です。
春の繁殖時期は他の季節より特に美しくなるようです。

写真中,正面から見ると肩幅もあり肉付きがとてもよいのにびっくりです。
雉鍋など昔から食用にされていますが,この肉付きは食べたくなります。
こちらを見る雉の眼が厳しく,恐く思えます。
開発により,年々生息場所が狭められていく恨みの眼なのかもしれません。

写真下,顔をとらえてみました。
こんどはやさしい眼をしています。
鶏でいうトサカに相当する紅い部分,
雄の象徴なのでしょうか,
繁殖期の春は,冬に比べより大きく,紅さが鮮やかになるようです。

金襴を纏うがごとく春の雉子
開発を愁い悲しや雉子の声

 

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不遇な鳥画眉鳥(ガビチョウ)

2010-05-07 22:10:53 | Weblog



昨年の5月,静かな休日の昼下がり,
うとうとしていると,すぐ近くで,高らかな鳥の鳴声が聞こえてきました。

鳴声をたよりに足を運ぶと,
街路の木に見たことのない,なにかマンガチックな小鳥が一羽,
嘴をつきだして,一心不乱に鳴いていました。
さっそくカメラをむけてみました。
なにかユーモラスで愛嬌を覚える姿の鳥が撮れました。

野鳥図鑑あるいは本ブログにアップしたりし,
何という鳥かいろいろ調査してみましたが,
結局はその鳥の名は分らず仕舞いで,ずっと気になる存在でありました。

つい最近,ふとしたことから,
それが画眉鳥(ガビチョウ)であると知りました。
分らなかったことが分かり,知らなかったことを知るのは,
どんなことでもなにかうれしいものです。

ガビチョウは1970年代,その鳴声の良いところから,
台湾,中国などからペットとして輸入された小鳥で,
特徴的な眼の周りの白い眉毛のような
くまどりから画眉鳥の名があるようです。
ペットにしていたものが,逃げだし,
またブームが去り放鳥されたものか野生化し,
繁殖して,増えているようです。
高尾山が生息地として有名なようですが,
近年ここ多摩地区でも多く確認されるようです。
しかし,ウグイスなどの在来の鳥を阻害するところから,
特定外来生物に指定され,悪者扱いにされているのです。
考えてみればかわいそうな鳥です。
また,土鳩と同じく,野鳥ではありませんので,
いまは,野鳥図鑑にも載せられていません。

連休最後の5月5日の昼過ぎ,ぼんやりとテレビを見ていると,
庭にムクドリよりやや小さく思える小鳥が降りてきました。
見慣れない小鳥です。
なんと眼の縁に白い長い眉毛のようなラインがあるではありませんか,
つい先日その存在を知った画眉鳥のようです。
あわててカメラを取り出し,ガラス越しにシャッターを押してみました。
スタスタ歩き去る後姿しか撮れませんでしたが,白い眉毛が確認できます(写真下)。
昨年の5月に撮った写真上から受ける感じとはだいぶ違いますが,
なにかだらしなく,ユーモラスな姿は同じです。
間違いなくガビチョウです。
こんなところでも姿を確認できるとは,やはり,増えているのでしょう。
そういえば,このところ,いかにも小鳥が鳴いていますと主張しているような
高く賑やかなカビチョウと思われる鳴声を時々耳にするようになりました。

画眉鳥のさえずり高き昼寝時

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白山吹(シロヤマブキ)

2010-05-06 21:57:41 | Weblog



シロヤマブキ,同じバラ科のヤマブキの白花のように思えますが,
ヤマブキはヤマブキ属,シロヤマブキはシロヤマブキ属と
属が違い,植物学的には異なる植物になるそうです。
花弁もシロヤマブキ4枚,ヤマブキは5枚と異なります。
それにしても,深い緑色の葉に際だって白い花,
よく映えてとてもきれいです。

緑陰の白山吹の白さかな
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東京のリラの花

2010-05-05 19:19:33 | Weblog
いまは空地ですが,昔は畑あるいは住宅だったのでしようか,
道路脇のそんな場所に小さな薄紫の花がかたまって咲いている木がありました。
木は細く,少し頼りなさげです。
上品な花,きれいな緑にハート型,
葉の色形にひかれ,一枚だけ写真を撮っておきました(4/17)。

家に帰り,調べて見ますとライラックのようです。
ライラックなら風景写真などでは幾度か目にしていますし,
実物も花の終りの時期でしたが,
札幌の植物園かどこかで見たような記憶があります。
リラとも呼ばれるこの花,札幌市の市の花であり,
北海道にしかないと思っていましたので,
まさか東京多摩地区のこんなところで咲いているは以外でした。

ライラックはヨーロッパ原産,モクセイ科の落葉低木,
寒さに強く,暑さを嫌う北国に適した植物と書かれています。
ライラックの名は英語名のLilacをそのまま読んで仮名書きにしたもの,
リラはフランス名,ムラサキハシドイという和名もあります。

ヨーロッパではとても親しまれている花のようであり,
フランスで「リラの花の咲く頃」というのは
一年中で一番よい季節という意味合いでよく用いられる表現のようです。
日本でも,ライラックの花が見頃,
北海道の一番よい季節といわれる5月20日ごろに,
札幌で「ライラック祭り」が毎年行われています。

裏道も洒落て巴里なるリラの花
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矢車菊(ヤグルマギク)

2010-05-04 22:07:11 | Weblog



寒さの中で桜を見たのはつい先日でしたが,
ゴールデンウィークも終盤,もう明日は5月5日,子供の日です。
子供の数が少なくなっている,
鯉のぼりを立てるような広い敷地がないなどの理由からか,
昔ほどその姿は頻繁に見られませんが,
大きな家には今年も鯉のぼりが泳いでいました。

なぜだか子供の頃から,
この鯉のぼりの泳ぐ姿を見ると夏が来たという感覚になります。
小学校の校庭の花壇にたくさん咲いていた青い矢車菊,
これも,いつも夏,夏の太陽に咲いていたように記憶しています。
その矢車菊がはやくも花をいっぱいにつけ,咲いていました(写真5/3)。
ものの本には矢車菊の花期は4~6月とありますので,
特別に早いわけでもなさそうです。
記憶がまちがっているのか,昔のものが遅咲きだったのでしょうか。

ヤグルマギクはヨーロッパ原産のキク科の花,
もとは麦畑などに生える雑草だったようです。
園芸用に改良され,原種の青色以外の
桃色,白などの品種がつくられたとあります。

矢車の名はその花の形が鯉のぼりの柱の頂上につける矢車に
似ているのでつけられたようです。
鯉のぼりと矢車菊,矢車を介して私の中にこの両者が
一体となり記憶されているようです。
写真下は矢車,休みで子供のいない近所の幼稚園で風に回っていました。

矢車の瑠璃色ひかる五月かな

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二輪草(ニリンソウ)・一人静(ヒトリシズカ)

2010-05-03 21:32:55 | Weblog


キンポウゲ科,春を代表する野草の花,
山の山麓,林の中などに群落をつくり咲いています。
多くは一本の茎に二輪の花をつけるところから二輪草の名があります。
しかし,二輪そろって咲くには時間がかかり,
最初の花が咲いてしばらくしてから2つ目の花が咲くようです(写真上)。
中は二輪そろって咲いた二輪草。

写真下は一人静(ヒトリシズカ),
一,二と数字が名にある山野の白い花が並んで咲いていたのが,
何かおもしろく,載せてみました。
いずれも4/10稲城城山公園にて。

一輪の遅れて咲くも二輪草


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長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)

2010-05-02 20:11:44 | Weblog
舗装道路の道端のあちらこちらに,
ナガミヒナゲシのオレンジ色と朱色を混ぜ合わせたような花が咲いています。
見た目でわかるように,ケシ科の一年草,
地中海原産の帰化植物で,いまから50年ほど前の1961年,
東京で発見されてから,急速に全国に広がっているのが確認されています。

果実(芥子坊主)が細長いところからナガミの名が付けられましたが,
この果実のなかにたくさんの芥子粒(種)ができ,
それが強い繁殖力に繋がっています。
また,アルカリ性土壌を好むようで,
コンクリートの石灰でアルカリとなった舗装道路脇などは
極めて繁殖しやすい条件になっています。
それが,都会に多く見られる要因と思われます。

ポピーに似た花は,そこそこきれいであり,
20年ほど前,この花が道路の植え込みに群生しているのをはじめて見たときは,
植えて育てているものと本気で思っていました。
写真上は道端にきれいに咲いているナガミヒナゲシ,
中はその蘂,子房を写してみました。
下はナガミの由来,長い果実です。
この中に種がたくさん入っています(いずれも4/25撮影)。

道端の雛罌粟の揺れ四月尽



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ハナミズキ

2010-05-01 21:18:37 | Weblog
桜が終り,赤,白のハナミズキの花が一斉に咲いています。
ミズキ科ミズキ属,北アメリカ原産の落葉高木であるハナミズキ,
花がヤマボウシに似ており,アメリカヤマボウシの別名があります。
1912年に日本からワシントンDCへ贈った桜の返礼として,
1915年に日本に贈られてきたのが日本最初のハナミズキのようです。
それからまだ100年足らずですが,日本人の好みにたいへん合っているようで,
いまや街路樹,庭の植木としていたるところに見られるようになりました。
桜の後,躑躅の前,日本の仲春を飾る代表的な花木になっています。

今年はちょうど開花をむかえる4月の中旬に,
積雪や真冬並みの寒さと異常気象となりました。
そのせいでしょう,雪の直後,17日に撮ったものは低温で花が傷つき,
白色が黄ばんだような花になっています(写真下)。
その後に開花したものは,蕾だったので低温の被害が少なかったと思われます。
紅白とも傷みの少ない花を咲かせていました(写真上,中 4/29)。

日米の歴史数ありハナミズキ



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