ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

黒豆煮

2012年01月05日 | ごはん

 

見よ。このでっけえ黒豆を!!

ズームしてるだけでしょって!? いえいえ、正真正銘、でっけえ丹波の黒豆です。

今回は太陽食品にて有機栽培丹波黒豆を買い求めてきました。

やっぱ、丹波だけあって値段もお高い。北海道産のに比べてほんとに高い。でも、お正月だからね、と今回は200gだけ買いました。

いつもは倍は作ってずっと食べるけど、とりあえず作ることが大切。そう、今回は食材の買い物から滞っておいたのでした。

 

 

黒豆は毎年2種類作ります。ひとつは普通の甘い黒豆。もうひとつは醤油味。12月のママスハウス「ひとみさんのおうちごはん」でも試食していただいたアレです。 →そのときの記事はこちら

 

黒豆はさび釘を入れなくちゃとか液に浸してひと晩置いてとか、めんどくさい印象を持たれがちだけど、私はお正月であろうといつもの保温鍋で戻して作る、普段のやり方で煮ます。

それでも十分おいしく作れるし、うちの家族はみんな柔らかく煮たお豆さんより、少し固さの残るくらいのほうが喜ぶのです。

 

さっと洗って、保温鍋に入れて、3倍くらいの水を入れて火にかけます。沸騰したら吹きこぼれる直前で止めて、あとは保温調理。

ひと晩寝てる間に、もしくはほったらかして半日掃除などしてる間に、大体戻っています。

これを好みの固さに茹でて、そこから調味料を入れて煮ていきます。この時に私は何分の一かのお豆と煮汁を他の鍋に移します。

少ない方は醤油煮。火にかけて醤油と塩をひとつまみ。しばらく煮立てたら火から下ろし、予熱調理。できあがり。

 

普通の黒豆煮。

粗製糖と醤油、塩を入れて、コトコト煮ます。醤油や塩を入れることで味が締まり、甘さも際立ちます。

物足りなかったら調味料を追加して。そのうち汁も減ってきて、でもお水も足したり何だりしてるうちにいい感じで煮えてきて、火を止めて予熱調理。

 

うん、急いだ割には合格。完成!!

このまま煮汁に浸して朝まで置きます。全部浸ってないと、飛び出た部分はしわが寄ることも。なんとか沈没させましょ。

 

醤油煮は、甘いものの多いお正月には少し珍しくて、シンプルでお酒のアテにぴったり。でも子どもも食べます。

甘いほうはまあ普通に。以前、黒糖で作ったこともあって、それもおいしかったです。

 

 

写真は、ふっくら煮た豆を堀込和佳さんからいただいたぐい呑みに入れてみました。

これ、ぐい呑みに似てるなあって思ってたら、ほんとにぐい呑みなんだって。こんなにかわいいのに。なんだ、そうなんだ、どうりでお酒を入れるとピタッとくるのね。

でも、かわいいのでこうして時々お料理を入れてみたりしています。

うーん、いいなあ、素敵な器に入れるとこうして際立って。お豆もきっと喜んでますよね。よかったよかった。

 

 

おせちづくりは私はほんとはすごく好きなこと。2時間で苦し紛れではなく、ほんとはじっくり一年を振り返りながらもう少し時間をかけて珍しいものにもチャレンジして、にぎやかにお重を埋めてみたい、そう思っています。

ん、一年を振り返って・・・って、たしか魚柄さんの本に書いてあった気がする。どこだどこだと探したけど、うーん、見つからないや。

師匠!!やっぱり私はまだまだ修行の身。というか、時間の使い方がなっとらんのよね。

次のおせち作りはもう少し気合を入れて作ってみよう。いや、そうじゃなくてもいいかな。

定番を定番の作り方で作って、所定のところに収める。そして、あーそうそうこの味!!って喜んでもらえて、・・・それもおせちのおせちたる部分じゃないかな。って、ただの言い訳です。はい。

まあ、好きなものを楽しく作る、それで一年を締めくくれたんだから(年越してましたが)、いい年だったんじゃないかな。

 

 

さてさて、この器の作家さん=堀込和佳さん・・・の器と、私のごはんのコラボイベントを、3月17日に国分寺くるみギャラリーにてさせていただくことが決まっています。

(企画会議の様子は、右のくるみギャラリーのカテゴリーから見てみてね) こちら

詳細またお知らせしますね。うーん、楽しみ楽しみ。

 

それにしても丹波黒豆、王道。素晴らしい存在感。あー、美味しいです。お豆さん、しあわせをありがとう。

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今年のおせちは「やさしい」おせち。

2012年01月05日 | ごはん

 

元旦のお膳に何とか間に合わせた今年のおせち。

実は2時間で作ってしまいました。

だから「やさしい=易しい」おせち!!

でも、子どもが「優しい」おせち」って言ってくれました。

 

大晦日に台所の大掃除をしたって書きましたが、実は実は取り掛かるのが遅くなって、紅白を見ながらまだやっていて。

ほんとは簡単に拭くだけにしようと思ってたんです。でも、やり始めたらカンカンになってしまって。

そうだ、私は何でも取り掛かるまでが遅くてぎりぎりまでやれないんだけど、やり始めるとすぐこうなってしまいます。よく母に「かんかんにならんときよし」って言われました。京都人しかわからん言葉かしら。

とにかくタイルの壁のみならず、飾り棚もコンロも何もかも頑張っちゃったのでした。この白いタイルがまた広いんだな。天井まで、三面もあるし。

まあおかげですっきり。

 

 

その間に年越しそば食べてとかしてたら、気がついたらゆく年くる年。そして、カウントダウンTVが始まっちゃうし。

あー、もういいかな、絶対作らなあかんだなんて誰が決めた、決まってないし、作らない人多いし。黒豆と数の子だけやればいいか・・・と後ろ向きになりかけたのですが。

ふと、去年のことが浮かびました。

 

 

去年の年末、絶不調だった私は、全然作らなかったのです。その頃料理の味もめちゃくちゃになっていたし。

そしたらたまたま、某有名ホテルの和洋中三段重おせちをプレゼントしていただけることになって。これ幸いと、お雑煮と数の子だけ、という手抜きのお正月。

でもね、ご馳走ばかりの豪華おせちは食べ慣れないせいか全然減らなくて。卓に出してはまた箱にしまって外の自然の冷蔵庫に。

これを毎日繰り返して、結局最後まで食べきれなかったのだった。

 

やっぱりうちの家族には私の愛情たっぷりのおせちが必要なのよ!!・・・と、1時半から集中して作ったら、2時間後。できあがりました。

どこが愛情たっぷりだ・・・。

 

もちろん、用意スタート!!から2時間ではなくて、黒豆はすでに戻していたし、出汁も取って、数の子も掃除の合間に塩抜き。そして、出来上がって味を染ませるのは寝ている間。お重には朝詰める・・・という段取りです。それも子どもに手伝ってもらったしね。

 

 

たたきごぼう。ごまめ。栗きんとん。黒豆。

不本意ながら一品は出来合いのかまぼこ。京都茨木屋さんの鱧かまぼこが売ってたので珍しいなあと思わず買ってしまったから。

 

お煮しめ。鳥肉と里いもはこっくりした味付けに。他の野菜のと、二つの鍋で煮ています。これは母のやり方。

いつも通り野菜の皮はむきません。お砂糖も白砂糖じゃなくて粗製糖だから、色は当然・・・。でも、こくのある甘さはおせちでも同じ。味の母ももちろん使ってます。

 

あとは、黒豆2種と、数の子と、お雑煮。

お雑煮は白味噌仕立てが食べたいけど、夫に合わせておすまし。会社が始まるまでガマンガマン。

 

 

作ったものの、洗いもの、片付け、詰める準備などして、お風呂に入ったら、あらら、初日の出の時間になってました。

そういえば、母も掃除をしてからのおせち作りで、よく夜中まで台所に立ってました。それを見て、「そんなに気張らんでいいのに。」なんて思ってたなあ。

 

寝て起きて急いで並べて。さてお味は。

そしたら、子どもの「やさしいおせち」のお言葉。たしかに何ででしょう。どれもいい感じで仕上がって、特にごまめとたたきごぼうがなかなかの絶品。

やっぱりあれこれ考えない方がうまくいくのか、それとも腕上がった?・・・なんて言って、新年早々家族に笑い飛ばされたのでした。

まあいいや、お正月から笑顔あふれる食卓となりました。間に合ってよかった。ホッ。

でも来年はこんなヒヤヒヤ、やめよう!!

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