今朝は9時半からおでんを煮る。
帰るのは夕方だから、朝作っておくと、夜にはおいしく食べられる。
それに今日は寒いから。寒いときのお出かけは無意識に体に力が入ってるんだろうなあ。家にたどり着く頃には、あちこちこわばったり、肩こりになったり。
そんなときにごはんができているのはとてもうれしい。
おでんに入れる練り物は、大地を守る会で昨日届きました。三陸塩釜の「遠藤蒲鉾店」のおでん種。
東北を応援しようという気持ちもあって購入。でもそれだけじゃない。安心安全な練り物だから。
うちは卵アレルギーの子どもがいるから、加工品もすべて卵が入っているかどうかチェックして買うのです。蒲鉾もちくわも練り物は卵白が使われていることが多いです。
もう大きいので、少々混じっていても大丈夫だったりするのですが、どうせ買うのなら少々高くても卵不使用のものを買います。
そうすると必然的に添加物などもチェックすることになり、そういったものを使っていない、シンプルな素材を使った無添加のものに行き着きます。
そして、それは結果的においしいんです。
さて。作ろ。
私は土鍋でいつも作ります。
昆布は水に浸けてしばらく置きます。今回は利尻。澄んであっさりしたおだしが出ます。この昆布は具としてもちろん食べてしまいます。
火にかけ、丸か半月に切った大根を入れてコトコト煮ます。
やわらかくなったら、鳥肉を入れ、お酒と薄口しょうゆ、塩少し。アクをしばらく取って、おでん種、こんにゃくを入れます。
煮えてきたら丸のままのじゃがいも、厚揚げを入れ、少しぐらっとしたら火を止めて。ここまでの調理時間約30分。あとは土鍋が調理してくれます。
あー、なんて簡単なんだろー。
おいしく作るのに、注意すべき点は味付けです。あたり前か。それと時間差。
私はおでんは基本、薄口醤油、純米酒、塩、それと昆布。これだけでおいしいおでんのできあがり。
だって、いろんな具からそれぞれの味が染み出てきておいしくなるのがおでん。練り物からもよいだしが出ます。だから、甘味もいっぱい感じられるおいしいお汁になるのです。
その練り物によっても違います。この遠藤蒲鉾店のは私にとっては少し甘いです。だから、みりんとか入れなくても十分甘みのあるお汁になります。
一度そのことを忘れて、なんとなく「味の母」を少し入れてしまったことがあるのです。そしたら甘ったるくなってしまって。
お好みもあると思いますが、みりんはあとでも足せるので、初めからけっして入れないほうがいいと思います。
さて、家に帰ってまず土鍋の中をのぞいて見ました。うーん、いい匂い。画像はイマイチだけど(^^;)、おだしがとってもおいしくなっていました。
じゃがいもも大根もしっかりやわらかく、でも鍋をかき混ぜたりしていないから煮崩れもしていません。よし、温めよう。
テーブルのまんなかに土鍋を置いて。さあ、好きなのを取ってどんどん食べよう。器にからしをつけていただきます。
でも最近は柚子胡椒も。昨年のギャラリーでの飲み会以来、定番になりました。
これですよ。手前の。和佳さんからいただいた手作り柚子胡椒。おいしいの。でも、去年もらったのがなんであるのかって。
いえ、あの、この写真は去年のです。今日はあまりに寒くておなかが減ってたので、我慢できずに食べてしまったのだ。それで、御蔵入りしていた画像を。すみません(^^;)。
フレッシュな柚子胡椒。ほんとにおいしかったです。
土鍋は保温調理できるから、おでんにはとってもむいてると思います。趣きも合ってるし。
ぐつぐつ、ことこと、煮続けるおでんもあるけど、あまり煮立てないほうが澄んだおだしで私は好きです。
具は上に書いたのはとりあえずの定番だけど、いろいろの話はまたいつか。牛すじとか卵とか餅入りきんちゃくとか、入れたい具はまだまだあるものねー。お国柄の話も楽しいし。
何回もおかわりして、全種類食べ尽くして、からだも心もぽかぽかに。ごちそうさまでした。