伊勢丹新宿店の「伝統とモダンの競演 京都展」。
どれも楽しいお店ばかりでしたが、もうひとつおもしろいものを見つけました。
それがこの写真の、「りゅうあん」さんの手彫りはんこです。
私があっちこっち目移りしながら見ている中、友だちがここで足を止め、きっと私が気に入る!!って思って、呼んでくれました。
見ると、味のある字のはんこの見本がいっぱい並んでいます。
あー、そそられるよ。
実演販売されていたのは、京遊印作家の若蔵さん。集まるお客さんたちと楽しく話をしながら手を動かし、口を動かし。どんどん彫り上がっていきます。
その間もどんどん注文が入り、2時間3時間待ちに。待てない場合は伊勢丹にお預かりで、後日取りに行くこともできるそう。
これはきっと梅干やおこぶとかのタグに押しても楽しいんじゃないかな・・・。わくわくがふくらみます。
ずいぶん迷った末に買うことにしました。はんこの木は指におさまりやすい形。手描きの絵(お花やだるま、うさぎ、かえるなどいろいろありました)の入った木目のものが種類も豊富でしたが、友だちも若蔵さんも一致して勧めてくれた赤い塗りのものにしました。
漢字の名前の人なら一文字でもかっこいいけど、私はひらがなだしね。ここはかわいくまとめましょう(^^)。
ほら、素敵にしあげてもらいました。
収納する袋と、ちょうど朱肉も欲しかったので、お揃いで椿の柄を購入。朱肉は溜塗風です。
帰ってから早速、手作りの名刺に押してみました。
いい感じです。写真を・・・と思ったけど、そやそや、住所写っちゃうやん。・・・ということで、ちがうものに。楽しくなって他のものにもついつい押して押して・・・。
手作りのもの、一点ものって、持っているだけでとっても楽しいです。
はんこの木はひとつひとつ太さも形も違います。自分の持ちやすいもの、作ってもらいたいはんこの大きさを考えて選ぶのもとても楽しい作業でした。
京都展に行くと、見たり話したりしているうちに、あーそうそうとか、それ知ってる・・・とかって血が騒ぎます。その反面、自分がもう京都から遠く離れて暮らしていること、言葉もだんだん標準語に近くなって(なってない・・・ってよく言われますが・・・^^;)、京都人とはもう言えないのかなーって、ちょっとさびしい気持ちにもなります。
それでも、こうしてお話するうちに何となくお店の人とつながって、どれを買おうか相談に乗ってもらって。
そうして選んだものは、伝統的な工芸品も、新しい感覚のものも、食べるものも、どれもこれも自分にとって大切なものになります。
そんなふうにしてできたつながりが楽しく大切なものに思えて、また足を運ぶのです。
うーん、見えない魔力に引っ張られてるのかもしれない・・・。
でも、ええもんはええし。楽しいもんは楽しい。
今回も暮らしを楽しくしてくれるものが増えました。新年からたくさんお金を使ってしまったけど、きっといい思い出も増えていくことでしょう。そしてこうして「ええよー」っておすすめしたり、人にあげたくなったりして。
ものを介したり、人を介したりしながら広がっていく人の輪。
私にとって大切なものです。
はんこ。いろいろに押すのが、今すごく楽しみです。ほんとは自分で手彫りとかやってみたいのだけど、図画工作、美術と惨憺たる成績だった自分を省みると・・・。
いいものが買えました。楽しい出会い、ありがとうございました。
りゅうあんさんは、全国の京都展をあちこち回られているとのこと。京都展が開かれていたら探してみてみてください。
HPからでも注文できるようですが、どれがいいかなと選ぶ楽しみは直に見て触って・・・が楽しいです。