時々無性に作りたくなるおかずがあります。
この「ぜんまいとお揚げの炊いたん」もそう。
好きなおかずだっていうこともあるんですが、作るのが好きなんです。
そして、あ~これこれ!!って。味がピタッといった!!という達成感を味わうのが好きなんです・・・。
ぜんまいとか山菜の水煮というと、よく見て買わないと「中国産」ってことが多いです。
輸入しても袋詰めとか加工を日本でやれば国産になる・・・という話も聞くので、出処のはっきりした「国産」のものがあると、買ってストックしておくようにしています。
もちろんこれは「国産」です。
水煮のぜんまいはさっと洗って、2、3cmくらいの長さに切っておきます。
お揚げも同じくらいの長さ。幅は1cmくらいにしたほうがおいしい。
おいしいお揚げを買ったら油抜きとかする必要がないので、これも吟味して。
私は京都のとようけ屋山本さんのを買って冷凍ストックしているので、それで作りました。
お鍋を熱して菜種油を入れ、ぜんまいをさっと炒めます。
そこにお揚げを入れ、少量の水、濃口醤油、味の母(みりんで可)で調味、しばらく煮ます。
煮汁をぜんまいとお揚げが吸って、少し少なくなったらもうすぐできあがり。
火を止めるときに、花がつおを手でくしゃくしゃとして入れ、かき混ぜて。
このまま少し置いたら、はい、完成。
ぜんまいは淡泊だけど、仕上げにかつおぶしをこうして使うことで、ほどよいおだしがききます。
もちろん、昆布とかつおぶしでひいたおだしで炊くと上品に仕上がるけど、こんな普段のおかずはささっとこれだけで作るのが私は好きです。
うーん。おいしい。
翌朝は火を入れて、お弁当にもぴったり。
残りは冷蔵庫に入れて、朝ごはんのちょっとしたおかずに。
作り立てよりひと晩、二晩置いた方が味がしみておいしい。
でもね。水煮のぜんまいってちょっとしか入ってないし、国産は高いから、一度に作るのって少し。
これがまたいいのだなあ。
子どもたちも大好きなおかず。
実は私の母もよく作ってくれました。
雪平でちょちょいっと。
そういうおかずを私もちょちょいっと作るのが好き。
そんな時、母を感じられるからなのかもしれません。
今回もうまくできました。
うん、また思い出した頃、作ろうっと。