2022/06/07
昨日のNHKあさイチで特集した「一汁三菜」
はとても興味深かったですね。
家庭料理で一汁三菜が云われるようになったのは
1978年のNHKの「今日の料理」から
だそうです。
え、そうなんだ!とちょっとした驚きです。
茶道・武者小路千家の千澄子さんの紹介した
家庭向きの懐石料理からだとか。
それ以前、大正時代の婦人雑誌では
一汁一菜、あるいは一汁二菜だったそう。
1970年代でもせいぜい一汁二菜だそうです。
それがなぜ1978年頃から
一汁三菜といわれるようになったかというと
専業主婦たちが趣味的に料理を楽しんで
作るようになったからだとか。
そして、厚生省が一日30品目を
推奨したことも関係しているそうです。
(その後、この30品目は見直されています)
作家・家庭史研究家の阿古真理さん
高度成長期で夫は企業戦士といわれて
バリバリ外で働き
家で妻は家事も育児もこなして
夫を支える側にまわる。
一汁三菜という手間のかかる料理を
毎日作ることが求められた時代でした。
この番組の前日に、土井善晴さんの
『一汁一菜でよいという提案』の紹介記事を
私は読んだばかりで
ついに、こういうことが云われるようになったか!
と、目からうろこだったのです。
男性の料理家の方からこう言ってもらうと
主婦は気持ちがすごく楽になると思います。
一汁三菜はハレのもてなし料理なんですね。
家庭の普段の料理は「ケ」ですから
それほど品数を多く揃えなくてもよいはず。
食器の洗い物だってずいぶん楽になりますよ。
私も長い間、品数をたくさん作るという
呪縛に捉われていましたね。
大学の通信で「栄養学」の科目を取った時は
30品目が推奨されている時期だったので
バランスの取れた食事ということを意識して
作っていました。
今や、一汁三菜ではカロリーの取りすぎ
あるいは塩分の取りすぎになるかもしれませんね。
ところで6月に入ってからの食事記録です。
一汁何菜になるのでしょうね(笑)
だいたい汁を添えることが少ないです。
ワンプレートだって立派なごちそう(のつもり)。