はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

紫陽花の小径

2022年06月11日 | 花・植物
2022/06/11


北区の王子駅近くに「紫陽花の小径」と
呼ばれる細い道があります。

私はほぼ毎年、小径の紫陽花を見に行きます。

今年も行ってきました。




いつもは人もあまり通らない道ですが
紫陽花を見に来た人がかなりいましたよ。









実は、小径の入り口付近は以前に比べて
花が減ってしまいました。





コロナ前の2019年までは
それはそれは見事に咲いていました。

でも、コロナが始まった頃から
手入れをする人が減ったんでしょうか。
雑草が生えて、少し荒れてきました。



花が少なくなってしまったなあと思いながら
ずっと先まで歩いていくと
きれいに咲いている所がありました。



 
ああ、よく咲いている!



やはりきれいな紫陽花がたくさん
咲いているとうれしいですね。

こういうきれいな小径は大切ですね。





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「間主観」と羽生さんのこと

2022年06月11日 | 
2022/06/11


NHKラジオの「著者からの手紙」というのを
先週の朝、家事をしながら聴いていました。

『道徳教室』を書いた高橋秀実さんでした。

そのときフィギュアスケートの羽生さんの名前
が出てきたので、思わず聞き耳を立てました。

私はこの本をまだ読んでいませんが
ラジオで語ったのは、次のようなことでした。

・・・・・・・

道徳が小学校の教科として始まった。
ということは、得意な子、不得意な子がいる。

道徳化が進むのは怖い。
違和感を感じる。

道徳とは「よく生きるために大切なことを考える」
と書いてある。

「みんないっしょで楽しいね」が前提である。

ドイツでは「ひとりで遊ぶのは楽しいね」がある。
でも、一人では生きていけないから
みんなと一緒にやろうね。

日本はひとりは楽しいという前提がない。


 

「間主観」という言葉がある。
授業参観に行って
日本の道徳教育の大きなテーマだと教えてもらった。

「間主観」とは自分を客観的に見ること。
道徳とは人から見られていることを
自分を見るときに要素として入れよう
ということ。

ここで羽生選手の名前が出てきました。

「間主観」の象徴的な人として
羽生結弦選手がいます。

インタビューで
「弱いところが見えて
自分は強くなりたい人なんだな
と改めてわかった」
といういい方をしている。

羽生さんは自分というものを
みんながどう見ているかということを
織り込みながら見ている。


「私が」ではなく
「私がどう見られているか」という自分。
この2つの自分のすり合わせをしている。

「みんなからどう見られているのか」
そういう態度が今の道徳教育の中で
重視されている。

道徳の元になっているのは「みんな」。

「みんな」が多様性を失って
凝固しているように感じる。

共同体では「みんな」はブレーキとして機能する。
やっていいことと悪いことを
「みんな」が制御する側面がある。


「みんな」やっているのに、なぜやらないのかと
ずれが生じたときにつぶしにかかる。

それをやられると共同体は崩壊すると恐れている。


・・・・・・・


これが語られたことの要旨です。



私はここ何年か羽生さんが語る言葉で、
「羽生結弦はこんなもんじゃない」
「羽生結弦だったらこうする」
という云い方をするのを聴いてきました。


まるで生身の自分と試合をしている羽生結弦は
別物のように語るのです。


いわば完全無欠の羽生結弦像を
みんな(ファンたち)が作るので
ほんとうの羽生結弦は
少しでもその理想像の羽生結弦に
近づきたいと努力をしてきた・・・。

その結果、ほんとうはこうしたいんだと
言えなくなってしまったのが
今の羽生さんではないかと私は思っています。

(ここでちょっと脱線しますが
三島由紀夫がまさにこのような人でした。
平岡公威は三島由紀夫をマリオネットのように
操って行動させていたと。)


もちろん異論のある方もいるでしょう。

今のご時勢で
若者であり有名人でもある羽生さんが
SNSもやらず、自分の言葉を語らないのは
なぜなんだろうとずっと思ってきました。

私はラジオで著者の言葉を聴いただけで
本書をまだ読んでいないので
誤った理解をしているかもしれません。


しかし高橋秀実さんが
羽生さんを取り上げてくださり
ああ、羽生さんをこのように感じている人がいたと
私の感じ方と一致する部分があったので
ここに書いてみました。






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