庭先で福寿草のつぼみが大きくなりました。「冬知らず」、「立金花」と春先の花は何故か黄色が目に付きます。いつもの場所で、「蕗の薹」も黄色っぽい首を持ち上げました。
今日撮影の写真4点はすべて黄色、先日撮ってブログに載せた「タンポポ」、「蝋梅」…そして花芯の黄色い「日本水仙」…周りを見渡しても、咲き出した「菜の花」、つぼみが大きくなってきた『山茱萸』、山ではまもなく開く「マンサク」、「キブシ」なども黄色です。と言うことで日本植物生理学会のホームページに面白い記事が載っていましたので要約して掲載させていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/61/233835848d94504b325a5a1a5b26b53e.jpg)
『黄色い花の植物は春咲く花の50%位というのもありますし、白と黄色と30%位という数値もあります。しかし、早春の花は黄色が多いというのは誰しも感じることです。この研究はまだなされていませんが、花の色というのは人の鑑賞のためにあるのではなくて、その植物の生殖戦略で、多くの種子植物は種子を形成して次世代の繁殖に備えるために受粉が必要です。花粉が運ばれてくる方法の多くは昆虫が媒介します。こういう虫媒花の花にとって、昆虫が花粉を運んでくれるかどうかが、次世代に子孫を残せるかどうかを決めることになります。そのため、花は昆虫を惹き付けるために誘惑の手段を講じます。香り(匂い)であり、花の色であり、形という場合もあります。早春の色彩の少ない山野で黄色というのは非常に目立つ色です。早春にいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多いのですが、これらは黄色い色に敏感だといわれています。
また、昆虫の目には単眼と呼ばれる光を受容する器官があって、受容出来る光の波長は人に比べてより短波長で、そのため紫外線を含む青や紫の短波長の光には昆虫は反応し易く、黄色い花は昆虫の目には淡い青色に写ると思われます。』
つまり、受粉役の昆虫を呼び寄せるため、目立つ色の黄色が多いということですが、梅の花の蕊が変形して花弁になる旗弁と言う現象も、昆虫を呼び寄せるためという説もありますが、推測の域を出ていないようで、まだまだ自然の仕組みは分からないことが多いようです。
朝日さす弓師が見せや福寿草 蕪村
暖炉たく部屋暖かに福寿草 正岡子規
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/e3/85b8318ca892b09267fd735d84c1ff69.jpg)
さて、一夜明けて次の日は暖かい春日、福寿草は笑っているかのようにしっかと開きました。
日輪を大地に溢し福寿草 顎鬚仙人
今日撮影の写真4点はすべて黄色、先日撮ってブログに載せた「タンポポ」、「蝋梅」…そして花芯の黄色い「日本水仙」…周りを見渡しても、咲き出した「菜の花」、つぼみが大きくなってきた『山茱萸』、山ではまもなく開く「マンサク」、「キブシ」なども黄色です。と言うことで日本植物生理学会のホームページに面白い記事が載っていましたので要約して掲載させていただきました。
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『黄色い花の植物は春咲く花の50%位というのもありますし、白と黄色と30%位という数値もあります。しかし、早春の花は黄色が多いというのは誰しも感じることです。この研究はまだなされていませんが、花の色というのは人の鑑賞のためにあるのではなくて、その植物の生殖戦略で、多くの種子植物は種子を形成して次世代の繁殖に備えるために受粉が必要です。花粉が運ばれてくる方法の多くは昆虫が媒介します。こういう虫媒花の花にとって、昆虫が花粉を運んでくれるかどうかが、次世代に子孫を残せるかどうかを決めることになります。そのため、花は昆虫を惹き付けるために誘惑の手段を講じます。香り(匂い)であり、花の色であり、形という場合もあります。早春の色彩の少ない山野で黄色というのは非常に目立つ色です。早春にいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多いのですが、これらは黄色い色に敏感だといわれています。
また、昆虫の目には単眼と呼ばれる光を受容する器官があって、受容出来る光の波長は人に比べてより短波長で、そのため紫外線を含む青や紫の短波長の光には昆虫は反応し易く、黄色い花は昆虫の目には淡い青色に写ると思われます。』
つまり、受粉役の昆虫を呼び寄せるため、目立つ色の黄色が多いということですが、梅の花の蕊が変形して花弁になる旗弁と言う現象も、昆虫を呼び寄せるためという説もありますが、推測の域を出ていないようで、まだまだ自然の仕組みは分からないことが多いようです。
朝日さす弓師が見せや福寿草 蕪村
暖炉たく部屋暖かに福寿草 正岡子規
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さて、一夜明けて次の日は暖かい春日、福寿草は笑っているかのようにしっかと開きました。
日輪を大地に溢し福寿草 顎鬚仙人