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去年プランターで咲いた絞り模様の朝顔が、こぼれタネで10本くらい出て来ました。たまたま新調したスダレと相まって、暑中見舞いの典型的な図柄の写真となりました。
葉の形がハート型のマルバアサガオの種類でしょうが、特に決まった名前はなく、生産販売者による名前がいろいろあるようです。
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もともとアサガオは、奈良時代に中国から渡ってきたもので、貴族が薬草(便秘利尿剤)として用いていました。やがて観賞用として室町時代以後、庶民の間に少しずつ広がり、江戸後期の文化文政時代になると、変化アサガオが大流行しました。
アサガオは種子でしか増やすことができない一年生の植物ですが、変化アサガオでは種子を作らないものが多く、人工交配技術のない当時の人達は何百鉢という大量のアサガオを同じ場所で栽培し、自然交雑をして出物をひたすら待ちました。
七夕の時期に行われる入谷の朝顔市も、文化文政時代に御徒町の下級武士の間で盛んに栽培されていたのがルーツのようです。
アサガオの季語は秋、これは旧暦による分類のためで、中には夏の季語とする俳句団体もあります。
朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ 日野草城
朝顔にまた明日迄の命哉 正岡子規