カサブランカといえば、渋さのハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの往年の名画がすぐ出てきますが、その舞台のカサブランカはモロッコ最大の都市です。
原産国のオランダでは、交配や品種の固定をする花に都市の名前を付けることが多かったといわれており、カサブランカはスペイン語で、 【casa=家】【blanca=白】という意味なので、まさしくピッタリの名前になりました。
鉢植えで咲いた花の奥を、小さなアマガエルが占拠中、まさしくcasa blanca… 、白いマイホームからドヤ顔で築40年余の棲み家の主を眺めていました。
ゆりの一種なので夏の季語ですが、例句はあまり見当たりません。
カサブランカとかや云う百合咲き出せり 高澤良一
侵されてなお真白なりカサブランカ 顎髭仙人