顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

水戸城址の情報  2018・9

2018年09月01日 | 水戸の観光
明治維新150年記念事業の一環として作られた水戸城の復元想定模型が、水戸城二の丸の大日本史編纂局「彰考館」跡にある「水戸城二の丸展示館」に設置されました。
規模は大きくても石垣はなく、しかも天守閣の三階櫓を空襲で消失してしまった水戸城ですが、これを見ると御三家の広大な城郭が実感できます。

本丸、二の丸、三の丸と連なる連郭式平山城が、千分の一の縮尺で忠実に再現されました。大きさは、縦700ミリ、横1200ミリ、高さ700ミリの精巧な樹脂製、空堀、水堀の位置も当時の資料をもとに正確に再現されています。

なお、二の丸展示館は「大日本史編纂の地」の碑が入り口に建ち、館内では大日本史や城跡からの出土品、水戸城に関する資料などを公開しています。9:00~16:30      入場無料

大手橋から二の丸に向かう枡形の手前で、大手門復元工事が進められています。
現場では、柱を支える礎石等の石工事が始まり、大手門に繋がる土塁の木も伐採されました。

ここは水戸城の正門であり、土塁に取り付く大手門としては、全国的にみても最大級の大きさを誇りました。数度の発掘調査の結果,その規模と位置が判明し、絵図や古写真も確認して遺構を保護しながら,在来工法により復元整備が行われています。

この大手門は、平成31年9月のいきいき茨城ゆめ国体開催前までに完成させることを目指しています。さらに、二の丸南西部の角櫓・土塀の実施設計も始まり、完成すれば水戸駅北口ペデストリアンデッキから、水戸城の城郭建築を臨むことができるようになります。

「歴まちカード」弘道館の無料配布が始まりました。

歴史まちづくりカード(歴まちカード)とは、国土交通省の各地方整備局が平成29年10月から始めた、歴まち認定都市の象徴的な風景写真や歴史まちづくり情報を紹介したカード型パンフレットです。大きさ6.3センチ✕8.8センチで、茨城県では水戸弘道館と真壁の街並みの2種類が各15000枚発行され、弘道館のカードは8月23日から、水戸城三の丸の弘道館入口事務所で配布しています。(一人一枚です。)