顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

金木犀と秋のキノコ

2020年10月13日 | 季節の花

キンモクセイ(金木犀)が咲き出すと、秋のキノコが採れるとよく聞かされました。少年時代には、ハツタケ、アミタケなどを松林などで探しましたが、いまはめっきり減ってしまいました。

台風14号のもたらした長雨の後の道端で…、見つけました!ハツタケ(初茸)です。ハツタケは芭蕉や一茶の俳句にもあり、キノコの季節の初ものとして古来より食べられてきました。

初茸やまだ日数経ぬ秋の露  松尾芭蕉
初茸の無疵に出るや袂から  一茶


キノコに詳しくはありませんが、ハツタケは傷つくと傘の裏側などが青緑色に変色するので間違いありません。ネットで天然初茸が200g2592円の広告が出ていました。
さて、たった2個ですが、出汁が美味しいキノコなので、みそ汁で大事にいただきました。

雨後の筍ならぬ茸です。
初茸と同じベニタケ科の本家、ベニタケ(紅茸)は毒キノコではありませんが、色と味からか食用にはされません。

これは判別できるキノコ、ホコリタケ(埃茸)別名キツネノチャブクロ(狐の茶袋)です。指で押すと煙のように胞子が飛び出します。中まで白い幼菌時には食用になり美味だそうですが…


キノコは、完全に確定できないものには手を出さないということに尽きます。図鑑で見ても生育条件で色も違うことも多く、ベテランでも判別が難しいことも…、もっとも周りで教えてくれるキノコ採り名人も少なくなってしまいました。

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