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東茨城台地の東端が涸沼に突き出た、まるで中世城郭のような立地にある涸沼自然公園は、面積34.5haの広大な自然そのままをいっぱい取り込んだ野趣あふれる公園です。
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開設当時に徴収していた公園の入場料(多分200円?)も無料となりましたが、いつも閑散としていることが多く、おかげで今年の桜も独り占めのような気分で満喫できました。
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自然のままの樹々の中に、河津サクラから始まり、ソメイヨシノを中心に、ヨウコウ(陽光)、ベニシダレ(紅枝垂)、ヤマザクラ(山桜)などが植えられています。
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平日の昼頃の園内には、数組の花見客しか見当たらず、一生懸命に花を開かせている桜が可哀そうなような気もします。人混み苦手の仙人には嬉しいことですが…。
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台地上のいたるところから涸沼を一望できます。
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一番奥にある展望広場は仙人一押しのお花見スポット、糸枝垂れ桜と涸沼がよく似合っています。
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涸沼は全国で29番目の大きさの面積935ha、満潮時に太平洋の海水が涸沼川と那珂川を経て流れ込む汽水湖で、スズキ、カレイ、コチなどの海の魚も釣ったことがありました。
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わいわい広場の遊具も一新され4月8日オープンの張り紙がありました。子供たちの歓声が聞こえるようですが、仙人の孫たちは対象年齢をはるかに超えてしまいました。
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管理棟のパステルカラーの屋根も、桜の中に溶け込んでいます。
この公園は特にアジサイで知られ、6月下旬~7月中旬には、30種約1万株が咲き誇ります。山の斜面一帯に植えられているので、遠くまで見渡せるアジサイ群には迫力があります。
さて、桜を見る眼を下に向けると、小さな春の花も精一杯の晴れ姿を披露していました。
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たまたま並んでいたスミレ2種、タチツボスミレ(立坪菫)と白いのはアリアケスミレ(有明菫)でしょうか。写真で気が付いたのですが、奥に濃い紫色のスミレが写っていてスミレ3種でした。
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多分これは、数多いスミレ科の中でただひとつスミレと名付けられ、ホンスミレ(本菫)ともいわれるもの、舗装の間からも顔を出す「ど根性スミレ」です。
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黄色い花はヘビイチゴ(蛇苺)、やがて真っ赤な実が生りますが、さすがの仙人も食したことはありません、毒ではないようですが。
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苔のように地面に這っているムラサキサギゴケ(紫鷺苔)、グラウンドカバーとして園芸サイトで販売されているのでびっくりしました。
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ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)という別名を持つキランソウ(金瘡小草)、地獄の釜に蓋をしてしまうほど効き目の強い薬草というのが命名由来です。
名を知りて踏まず地獄の釜の蓋 柳井梗恒子
すみれぐさも地獄の釜のふたも紫 加藤三七子
蹈んずけてゐるのは地獄の釜の蓋 高澤良一
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